時々日記。


風の向くままに書き散らしています。

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2008.06
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2008/06/30/Mon    ちょっと息抜き、の後。

帰宅は日が変わってから。
危うく乗り過ごしそうになったのは、アルコールで意識が飛んでいたのではなく、広げた絵コンテに没頭していたから。
夜更けの風を気持ちよく受けながら歩いた。

しかし、徹夜したわけでもないのに、ドリンク剤の助けを借りなければ起きていられないほど、翌日に響くのは情けない。
これから8月一杯まで、毎年恒例の長丁場が待っているというのに。

2008/06/29/Sun    ちょっと息抜き。

絶賛修羅場中、というより、いよいよ本番の時期だが、一つ区切りがついたことがあるので、今のうちに、と息抜き三連荘。
朝から晩まで本降りの1日、というのが寂しいが。

まずは、某オンリーイベント会場に向かう。
IさんとMさんが合同で参加していたので。
入場時、パンフレットを買うと同時に、六角形のアイテム型の瓦煎餅を一つプレゼントされる。キャラクター名のシールが貼られている。
同じキャラクター名の煎餅を持った人同士が、受付に行って決め台詞を叫ぶと、某キャラクターから届いた粗品がいただけるというちょっとしたゲーム。
初めからペアだった私は、Mさんに引きずられて一番乗りし、ほどなく、Iさんも見つけたペア相手とともに、粗品ゲット。
中にはレアキャラクターもいるらしく、ペア相手いませんかー、と彷徨う姿も見られたが、最終的には、ペアのいない人全員で台詞を決め、無事全員がもらえたようだ。

オンリーイベントの醍醐味の一つはコスプレ。
一つの作品に統一されているから、その世界に紛れ込んだようで、偶然見られる光景さえ目まいがするほど楽しい。
コミケではできない過激なコスプレもOKだし……しかし、全裸寸前というのは、しかもいくつもお色直しまで用意しているのは、男性とはいえ、すごい勇気だと思う。
主人公ペアのウエディング姿のコスプレが二組いて、集合写真では自然彼らが中心になり、どう見ても披露宴の記念写真撮影のように見えたのもほほえましいというか。


イベント後、どこかで一服の暇もなく二人と別れ、池袋に。
いつもお誘いいただくTさん、その友人のKさんとともに、また「ご帰宅」する。
給仕を担当してくれたフットマンは、恐ろしく頭と口のすべりの早い、冗談まみれの人だった。
こちらは笑いっぱなし、やられっぱなし、どうしたらあれをやり込められるか、と頭をひねったが、無理そうだ。
なんで「あの」苗字を名乗る人は、こうエキセントリックな人が多いのだろう。(とはいえ、同姓の普通の人に申し訳ないので苗字は伏せる)

そして、帰宅回数が規定回に達してしまったため、特典がまた一つ増えた。
決まった回数の帰宅時に、「いつもの」と伝えると、スペシャルのティーカップを使用できる。
「始めてのいつもの」(笑)は、金線で美しく模様が描かれた、大倉陶園の「スイートメモリー」。
http://okuratouen.com/SHOP/70C1636.html
ちょっと幸せな気分で、ウォッカとブルーベリージャムを加えたお茶を楽しんだ。
お屋敷のシンボルマークのピンバッジ、というプレゼントももらえたのだが、これをどこでつけろと。
少なくとも、これの正体を見抜ける人のいる場所では、つけたくない。


お屋敷から、そのままの面子で横浜へ。
ラウンジバーで、歌って踊るアニソンイベントだ。
大体90年以降をメインに据えるらしいが、この日は「昭和サイコー!」を合言葉に、アニソン以外の古い番組特集あり。
ウルトラシリーズは「Q」から「ザ・マン」まで、仮面ライダーは初代からRXまで。
大映ドラマシリーズに、刑事ドラマに、角川映画、懐かしい映像に、全部歌える自分が嬉しいやら、情けないやら。
「ダグラム」なんて、歌っていたのは私らのテーブルだけだった。
前回は「ムーの白鯨」で同じ光景が。
帰り際に、次は「スカイヤーズ5」と「猿の軍団」を、とリクエストしたので、きっとまた私らだけが歌うんだろう。
マイナー度が高いほど嬉々として用意してくれる主催でよかった。

2008/06/26/Thu    「千葉に、東京ドイツ村があります。」

と、ネタにしたのは内村三良だったなぁ。
東京ディズニーリゾートも千葉県にあるが、あそこはまだ、うっかりすると東京と間違えられる近さだ。
(実際、昔、母の友人が浦安に引っ越して、転居連絡のはがきに「東京都浦安市」と書いてきたことがある)

しかし、東京ドイツ村は千葉県のど真ん中袖ヶ浦市、言い訳できない場所にある。
http://www.t-doitsumura.co.jp/

しかも、園の売りは「花と緑と広大な芝生」で、特にドイツっぽくした場所でもないらしい。
なぜ千葉で、東京で、ドイツなのか、小一時間問い詰めたいような、問い詰めても無駄なような。

なぜ突然こんな話題を出したかというと、季節ごとに新聞の折込に入ってきては見て脱力するチラシが、今朝もやってきたから。
今はあじさいまつりで、チラシを持参すると入場料(一人1200円8名まで)が無料になるらしい。

2008/06/24/Tue    今のはなにっ!?

だるいー、アタマ重いー、暑いー、仕事したくないー、とどんよりしつつ、PCでメールチェックなどしていたら、突然スピーカーから声が。

無線のようなザーザーというノイズと共に、「あー、それは(なんたらかんたらー 聞き取れない)」
と、男の声が約2秒。

PCの外部スピーカーは確かに生きていたが(内蔵は無し)、開けていたのはメールソフト、Firefoxでmixi、某所の専用ブラウザ(音声ファイルは一切無い)のみ。

いったい何を受信したんだ。

おかげで少し目が覚めた。
布団干して原稿に向かう。

2008/06/23/Mon    同居人、救急車に乗る。

朝、送り出した同居人からわずか5分で電話が。
今日は何の忘れ物だと聞こうとすると、「何も持たなくていいからとにかく来て」と言う。
なんとなく、何が起きたのかわかった。
開けかけていた猫のご飯もそこそこに駆けつけたら、想像通り、駅の入口階段で座り込んでいる。
総合病院が近く、まもなく受付開始時刻だ。
そこまで介助してでも歩ければ、と立ち上がったりもしたが、一歩も歩けない。
タクシーを呼ぼうにも朝のラッシュ時、来てもらっても乗り降りが困難そうだ。
結局、救急車を呼ぶことになった。。

膝の痛みだけで(しかも負荷を掛けない状態では痛みさえない)ストレッチャーに乗せられて救急隊員に付き添われて、朝から混雑の外来に並ぶのは、かなり視線が痛かったかも。
最終的に、骨にも筋にも異常は見られない、と診断されればなおさら。
でも、駅の入口から立つこともできない、一歩も踏み出せないんでは仕方ない。
処置室でざっと状態を見て、レントゲン室で撮影に入るまでストレッチャーに乗りっぱなしで、ここまでが救急隊員さんの管轄だった。
呼んでから実に1時間。申し訳なくも、感謝。

レントゲンを確認して、異常なしを告げられて、シップと包帯を巻いて膝を固定して、リハビリ室で松葉杖を借りて(ここまで車椅子)、使い方を教わって、無事退院。
大騒ぎするには本人ピンピンしすぎて申し訳ない軽さ、軽いと言うには左足に体重を全く掛けられない大ごと。
肉離れ「みたいなもの」というよくわからない診断だが、10日前から痛みがあったという膝、本当に異常がないのか。
一ヵ月後には旅行だから、キャンセルだの誰か代わりの同行者だの、頭を過ぎったことをしなくてすむなら幸いなのだが。

そして本人は、仕事が、と言いつつも今日一日は安静を命じられたので、コレ幸いと今は寝不足解消にいそしんでいる。
かりんさんに踏まれないよう、注意だけはせねば。

2008/06/22/Sun    雨。

かりんさん寝姿 ココアさん
じめつく雨。
おかげで原稿も心なしかしっとりと、扱いにくい。
かといって除湿機を動かすと室温が3度上がるし、エアコンの除湿機能は際限なく室温を下げるし。
やりにくい季節だ。

唯一助かるのは、猫の毛梳きの時、舞い上がる毛が減って少しだけまとめやすいこと。
梳く毛の量自体も減ってきた。
そして、やはり暑いのか、手足を投げ出して寝るようになってきた。
(ならヒトのベッドから下りろ)
本格的な夏は近い。

2008/06/18/Wed    Firefox3。

リリース初日とあって、Mozilla Japan は、つながらないほどの大混雑。
急遽、軽くなるよう改良したらしいが、やはりつながらない。
ので、Mozilla.comへ飛んだ。

ギネス記録に挑戦している上、本家なのでこちらも死ぬほど殺到しているはずだが、
さすが本家というべきか、回線の太さが違うのか、負担軽減のツールの性能がさらにいいのか、日本語版を置いている場所が別でつながりやすいのか、すんなりとダウンロード画面に案内された。

果たして、無事 Firefox3 をゲット。
インストールを始めると、ファイルの整理のメッセージが「お掃除中」と出る。
なんか、いいなぁ。
Thounderbird のインストール時も、「鳥かごお掃除中」と出るらしい。
こっちは見そこねた。

Ver.2 より軽くて快適、いまのところ、IE7のような問題もないようだ。
少々改変点がうっとおしいこともあるが、慣れの範疇。
対応アドオンがまだ少ないのも、バージョンアップを待てばいい。
とりあえず、楽しく利用中。

2008/06/14/Sat    地震。

揺れる気配で、目が覚めた。
いつも気に掛けるのは、遠いか、近いか。
揺れ初め(P波)が長く、それからおもむろにS波がくるなら、震源は遠く、今回も南関東直下地震ではない、と、警戒を解く。
もっとも、本当に直下地震が起きたら、判断する前に家具が飛んでくると思われるので、何の役にも立たない警戒だが。

ゆさゆさと揺れる本震のピークを過ぎるまでは用心し、震度3くらいだったと推し量り、(この間に猫は「ベッド揺さぶらないでよ〜 安眠妨害だわ〜」と、部屋をとてとてと出て行ってしまった)時刻(8:47)を確認してTVをつけた。
――もう臨時ニュースが始まっている。
テロップには発生時刻「8:43」とある。
揺れが納まらぬうちにつけたのに、約4分のタイムラグがあったらしい。

P波は Primary wave(第一波 初期微動)、速度は岩盤中で5〜7km。
S波は Secondary wave(第二波 主要動)、速度は3〜4km。

自宅は震源地からおよそ400km離れているから、P波の到達に1分少々、S波の到達に2分前後かかるわけだ。
なるほど。
(余計な2分は、おそらく発生時刻の切り捨てられた秒単位とか、到達してから揺れを感じていた時間とか、ウチの時計の不正確さとかの合計)

まだS波が伝播しているうちからニュースが開始できるようになった、その迅速さはすごい。
阪神の震災以降、その辺はどんどん進んでいるようだ。
が。

ニュースを見ていると、緊急地震速報が入った。
警告のチャイムが流れ、「緊急地震速報です。強い揺れに警戒してください。緊急地震速報です。強い揺れに警戒してください。」
チャイムからここまでで10秒。
警戒したい強い揺れは検知されてから、もう30〜40km伝播しているだろう。
せめてチャイムを省略するとか、もう少し早口で言うとか。
この後さらにアナウンサーが、「机の下など安全な場所に移動して地震に備えてください」とか繰り返していたが、これを聞いてから備えられるのは200〜300km離れた地域で、避難が必要なことはまずない。

アナウンスは人を行動させるために大事だとは思うが。
発生してからでは、直下は間に合わないし、遠くでは必要ない。
備えが必要な人が備えられるだけの時間の猶予を持たせるためには、やはり「予知」と呼べるだけの技術が必要かもしれない。

2008/06/13/Fri    東京最後の地下鉄、

と呼ばれて副都心線が明日開業する。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080613dde001040059000c.html

東京圏鉄道網整備計画が構想されたのは60年代、この13号線の雛形が提案されたのは72年。
なんとも長い道のりだったこと。
そして、14号以降の構想は今のところ存在しない。
「東京メトロ」としてはおそらく最初で最後の新路線だという。

とはいえ、地下鉄建設自体はまだ終われない。
この副都心線(13号線)の、先に開通していた区間を共有する有楽町線には、まだ延伸計画が存在する。
豊洲駅で分岐して北上し、江東区を南北に貫いて常磐線亀有駅へつなぐ構想で、これも72年に提案が上がった。
JR2本(貨物線を除く)、地下鉄4本が通る、しかしほとんど東西に走る線のみの江東区は、縦を結ぶこの延伸線を切望している。
分岐点の豊洲駅と、線を共用する半蔵門線の住吉駅は、初めからこの計画に合わせて2面4線に作られている。

しかし、後回し後回しにされ、35年を経てやっと調査費がついたところ。
正直、延伸線が開通する(かもしれない)遠い未来には、老朽化しているんではなかろうか。
ホームも2線が共用するには狭すぎるし。

2008/06/12/Thu    アブサン。

「お屋敷帰宅」の最近の楽しみの一つが、酒を使ったシャーベット。
梅酒もゆず酒もおいしかった。
で、今月は、アブサンとオレンジのシャーベットだそうで。
アブサンは、萩尾望都ファンには、思うところのある酒だ。

萩尾さんが若い頃、読んだ小説の中に素敵なお酒の描写が出てきた。
角砂糖をスプーンに置いて、上からそっと水をたらすと水が砂糖を溶かしながら透き通ったエメラルド色のお酒の中に溶けていく。
それにあこがれて、作品の中の一場面に使った。
その酒を好きな養父に、いつも作って差し上げる娘。
上品な、しゃれた描写のはずだった。
が、その後本物のその酒を手に入れてびっくり、恐ろしく強くて、恐ろしくくせがある。
そのとき初めて辞書で調べてわかったことは、この酒、ニガヨモギから作られる、主にフランスの労働者階級が好んで飲むもの。
いわば芋焼酎。(芋焼酎が悪いわけではない)
がーーーーーーん。

その漫画はもちろんリアルタイムで読んでいたし、その後に萩尾さん自身のこのエッセイを読んで、ショックを追体験した。

その酒に、お屋敷で出会うとは。
「幻のリキュール」
「フランスの夏の代表的な楽しみ方」
……焼酎同様、フランスでのアブサンの地位も上がったんだろうか。

幻の、というのは1915年に欧米数ヶ国で製造・販売・流通が禁止されたから。
幻覚作用があるとされる成分を含み、安価だったため、多数の中毒者・犯罪者を出したらしい。
1981年にWHOが含有成分を制限して承認し、製造が復活したという。
アブサン誕生の地スイスで復活したのは2003年。
ただし、禁止しない国、小規模な製造が許される国もあり、全く途絶えたわけではない。
日本でも、(産地メーカーを問わなければ)普通に手に入ったようだ。

そんなアブサン。
19世紀フランスの芸術家たちに愛されたアブサン。
ヴェルレーヌやロートレックを破滅させたアブサン。
そのアルコール度数およそ70度とかいうアブサン。
オレンジのカクテルと合わせたシャーベットは、萩尾望都さんがあこがれたエメラルド色、とはいかなかったが、充分に特徴的な、薬草の香りがした。
そのうち芋焼酎のデザートも出るかな(笑

ちなみに、ニガヨモギはロシア語でチェルノブイリ――と書こうとして調べてみたら、実際にはポリン(ウクライナ語ではポルイニ)というらしい。
同じチェルノブイリ周辺で自生する近縁種のオウシュウヨモギ(ロシア語でチェルノブイリニク、ウクライナ語でチョルノブイリ 地名はこの名に因む)と混同された模様。
そして、ヨハネ黙示録に出てくる「苦よもぎという星」も、正確にはニガヨモギではないらしい。
いわくの多い草だと思っていたのに。
でも水島新司の「あぶさん」は、このアブサン酒から。
こちらは長いこと「虻」だと思っていた。

2008/06/10/Tue    落選。

予想通りというか、窓のない封筒が今日届いた。
書き漏らしがあったのだから、当然だし、自分の迂闊さを呪うしかない。
同好会海の参加はあと1回と決めてあるから、次はそんなことがないよう気をつけるだけ。

自サークルの参加はないが、手伝いに入って委託をお願いすることはほぼ間違いないので、原稿は気を抜かず続けねば。
でもちょっと動揺と気落ちで、立ち直りが必要なことは否めない。

2008/06/09/Mon    検索できない。

サークル当落の検索が可能な期間に入った金曜の夜。
今回はどのくらいF5連打したら検索できるだろうと思いつつ、サイトに入った。

受付番号。
電話番号。
生年月日。
申込書番号。
OK、送信。

……「誤りがあります」?

入力内容はどれも間違いないのだが。
申込書の書き込み時に間違ったか抜けたか、準備会側で入力時に間違ったか。
いずれにしても、検索はできない。

おとなしく当落通知を待つことに。
最近当落通知の到着が遅いのでこれは心臓に悪い。
サイトへの問合せの結果、電話番号を書き漏らしたようで、これは落選がおまけについてきそうで、もう戦々恐々。

2008/06/08/Sun    お通夜。

知人の御母堂のお通夜に参列した。
顔を合わせる他の知人らはいずれも同年代、故人の死に際や介護を長年続けた喪主の話から、自然と自分の親世代、その先は自分らの番、という話になっていく。
こういった場は、年を刻んでいく自分を顧みる機会でもあるのだなと思う。
この斎場が、昔、早過ぎる死を迎えた友人を送った場所だったので、なおさらそう感じるのかもしれない。

今日は、小説家氷室冴子さん、SF界で大元帥と呼ばれた野田昌宏さんのお通夜も営まれている。
合掌。


帰ってきたら、同居人の実家からの着信記録があった。
こんな日なので、まさか今度はあちらで何かあたのではあるまいな、と同居人があわてて掛けなおすと、秋葉原の事件に巻き込まれてはいないかと先方が心配していたのだった。
幸い、我が家には事件は降りかかってはいない。
猫を残して死ねないし。

2008/06/07/Sat    トンデモ本大賞2008。

今年も団体でぞろぞろと出かけた。
毎年会場を転々としているトンデモ本大賞、去年のイイノホールはいい会場だと思っていたが、今年は「みらい座いけぶくろ」に移った。
聞きなれない、アングラ劇場みたいな名前だと思って調べてみたら、区役所の裏の旧豊島公会堂のことだった。
そんな名前に変わったのなら改装でもしたのかと思えば、建物も中身も古い公会堂のまま。

入場の時、プログラムやチラシ類と一緒に、水のペットボトルを配られた。
確かに4時間以上の長丁場だが、そこに気を使っているわけではない。
ラベルは「と学会経由の水」。
「水は答えを知っている」とか「波動水」とか、近年の水ネタトンデモのパロだ。
物販で販売もしていて、「大人買いする人いませんかー」と呼びかける声が聞こえたが、300mlのペットボトル一箱35本、10kg。
持ち帰るにはカートがいるかも。すぐそばの家電店で買えるだろうけど。

今年は16回目、年々イベント色が強くなっていく。
初めはとにかくトンデモ本を紹介して、フリートークして、投票する、という流れだったが(SF大会の中の企画だったから時間も2時間程度しかなかった)、独立してからはゲストが増え、コーナーが増え、OPや紹介などがどんどん凝ってきた。
改めてトンデモ本の定義などが説明されるあたり、初めてのお客さんが増えつつあることを感じる。

ピアノとヴァイオリンでクラシックにアニソンや鉄道ネタを絡める杉ちゃん&鉄平の冗談音楽とか、放送コードに引っかかりそうなと学会エクストラとか、著作権的にもTVには出せない裏活動弁士のMAD映像や自作アニメとか、どれも(いろんな意味で)ここでしか見ることができない、そして、ここで(生で、みんなで)見るのが一番楽しい。

ただ、本編のトンデモ本大賞ノミネート作品紹介が、時間が押して駆け足に見えたり、急いだせいか声がマイクに入りにくく聞き取りづらかったり、説明自体が焦点を欠いたものになってしまったりと感じたのは残念だった。
ノミネート作品自体も、唐沢俊一さんが冒頭で「今年はバターとトンデモが不足しております」と語った通りで、例年と比べ少々小粒だったかも。
トンデモ本大賞、というより、と学会そのものを見せるイベントにますますなっていくようだ。

2008/06/06/Fri    秘密の花園。

いろいろかまけすぎて、いつも後回しになってしまっていたベランダの掃除を、ついに決行した。
理由は当然ある。
明日、消防点検が来るから。
避難ハッチの確保は簡単だが、人に見せていい眺めではない。

枯れてしまった去年の枝や落ちた葉やらを、ざくざくと切り、刈り、拾い集め、ざぶざぶと水で流す。
荒れた花園を再生させるメアリー・レノックスの気分。
いや、荒らしたのは自分なんだが。

粗忽なので、余計な物まで切りまくる。
枯枝と一緒に生きている枝まで切ってしまったり。
ツタに混じっていた潅水機のチューブも切ってしまったり。
枝を持った手のゴム手袋の先まで切ってしまったり。
手袋は、3組穴を開けてしまった。
もう替えがないので、ビニールテープで穴をふさいでしのぐ。

暗くなるまで掃除しまくって、活性剤のアンプルを挿しまくって、狭いベランダの量じゃない生ゴミをくくった。
すがすがしい気分で空いた場所にまた新しい苗を植えたいが、それはまた来週。
というか、その欲求が魔の永久運動を作り出している気もしないでもないのだが。





<追記>
今日は3件も訃報を聞いた。
取り急ぎながら、この場で故人のご冥福をお祈りさせていただきます。

2008/06/05/Thu    毛玉。

猫はとてもきれい好きで、暇さえあれば体をなめて手入れしている。
しかし、毛まみれの体をなめるので、大量の毛を飲んでしまうことになる。
毛は自然には排出し切れず、消化器内にたまるので、時折吐き出さなくてはならない。
そのために、また、やばい物を食べた時にもすぐに体から出すために、そもそも胃が大変デリケートにできているために、猫は大変吐きやすい生き物だ。
――ということは、理解している。

おとなになって、毛の量も半端でなくなり、猫たちの振る舞いが怪しくなってきた。
ゴミ箱にセットしたコンビニ袋などを、シャカシャカとなめている。
どうやら、草を食べたいんではないか、と見当をつけた。
しかし、だとしたらそれは吐くため。
狭いマンションの中、トイレと違ってどこに吐かれるのかわからない以上、迂闊に草を与えるのは怖い。
それに、猫草だけ食べるならいいが、この家には(今はほとんどベランダに出しているが)植物も多いので、万一手当たり次第にかじられるようになったら、危ない。
(かりんさんには既に、幼少時、カウンターに置いたカランコエを丸坊主にした前科がある)
猫が吐きやすい生き物といっても、吐くという行為はやはり体の負担になるため、しないに越したことはないようだ。

こんな経緯で、春から猫には毛玉対応フードを食べてもらっている。
が。

「大」をここでしたのかと見まがうほどの形状と量の吐瀉物を、寝室の床に発見した。
犯人はおそらくココアさん。
もともと吐きやすい体質の上、普段からドライフードをあまり食べないので、毛玉対応フードの効果が乏しいことは危惧していた。
やっぱり、という気分と、本当にドライフードを食べていないんだなー、というがっかりな気分が半々。
が、折からの換毛期、過去最大のブツを前に、のっぴきならなくなったこともわかった。

そして、毛玉除去剤を探す旅に出る。
いろいろな除去剤がネットショップでは扱われているが、どれがいいやら悪いやら。
とりあえず試しに手近に手に入るもの、とホームセンターへ出かけてみたが、品揃えは毛玉対応フードのみ、除去剤は扱ったことさえないという。
ちょっと遠いディスカウントショップへ足を延ばして、ようやく発見。
いきなり薬のような除去剤を使うのはためらわれたので、おやつっぽい食物繊維多目のゼリーを選んでみる。

香りはヨーグルトの様。
乳製品大好きココアさんは、ヨーグルトも好きで、問題はなさそうだ。
あとは、効いてくれるかどうか。
毎日根気よく与えて、半月は様子見。
どうか吐きませんよう……