時々日記。


風の向くままに書き散らしています。

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2016/02/19/Fri    画面が回転。

かりんさんが突然キーボードの上に飛び乗った。
これで謎の猫語を打たれるのはどのご家庭でも日常的に見られることだが、今日はちょっと違った。
ディスプレイの表示が90度回転してしまった。

大丈夫、戻すコマンド見たことあるし、えーと、えーと、えーと、ええい、ググった方が早いわ。
検索結果の一番上に、教えて!goo が出た。

「キーボードの上に猫がのり、複数のキーを押してしまったようです。画面アイコンやタスクバーのすべてが90度回転してしまいました……」

猫はこのコマンドもあちこちのご家庭で打ち込んでるのか。
何か猫がすべきことの情報でも回ってるのか。
Ctrl+Alt+↑ で無事戻ったところで、猫ズの食い散らかした皿を片付けてヒトも食事の支度にとりかかる。

2016/02/16/Tue    壊死寸前。

年が変わって寒くなってから、右手中指先の皮が突然剥けだした。
剥けたあとは固くなり、弾力がなくなって裂けて出血して、またボロボロ剥ける。
何度も軟膏を塗って絆創膏を貼るが、一時的に少し柔らかくなるだけで改善しない。
その上、爪の根元が赤く変色して腫れ始めた。

先週末、腫れて熱を持った指を頻繁に冷たい金属や壁に押し付けながら仕事をした。
家に帰って温水で皿を洗ったり、風呂に入ったりすると火を当てたように痛い。
腫れは赤から黒ずんできている。
これヤバくないか。
傷が塞がってしまった皮膚の下で、うっかり閉じ込められた雑菌が暴れているっぽい。
悪化していたら麻酔なしでメスで切開コースだ。
昔、弟が指先をえぐる治療をされたのを目の当たりにしているので、怖すぎる。

土曜日に皮膚科に駆け込んだ。
せっかく円形脱毛症の治療が終わったのに。
〈実はこの秋冬も治療していた。毎年秋口にハゲが見つかり、今頃に毛が生え揃うのがサイクルになりつつある〉
先生は指を握って「痛い?」と聞いてきた。
「痛くはなくて熱いですー」
と答えたら、
「まだ腐ってないな、薬を”頻繁に”塗ってね」
と言った。
切らなくて済む、とほっとした。

それから「あと50円ね、50円、50円」と連呼しながらナースに何かを指示。
指先を保護する綿キャップの袋を出してきた。
診療費と別に、5本一袋50円、ということ。
「2週間で腫れが引かなかったらまた来て」と言われた。

出された薬は、デルモベート軟膏だった。
ステロイド外用薬のT群、Strongest つまり最も吸収力が強いもの。
頻繁に塗るのは苦手だが〈薬もよく飲み忘れる〉なるべく気づいた時に塗るようにする。
1日で灼熱感が治まった。
二日目に赤黒い部分の堅い皮膚が剥けてきた。
2本も処方されたけど、T群は1週間が使用期間の目安とされてるのに2週間使っていいのか。
1週間で軟膏で指を洗うようにザブザブ使えと言うことか。
ズボラにはつらいけど、頑張って湯水のように今日も塗る。

薬を塗った指はキャップで保護されているので、猫に薬をつけそうとか気にする心配があまりない。
よさげなので普通の傷の時もいいかもと思ったが、市販は50円どころじゃなく3倍くらいするようだ。
50円握ってクリニックの窓口で「くださいな」と言ったら売ってくれるんだろうか。

2016/02/15/Mon    マーライオン。

ココアさんの一番好きな缶を開けたら、大喜びで食べた。
テンション上がって、本棚の上まで飛び乗って……

盛大に噴水してくれた。

服やファイルケースや本の上に……
その後一気に片付けるモチベーションに持っていけたので不幸中の幸いともいえるが、捨てられない大事なものに当たっていたらと思うとぞっとする。

時間をあけて二つ目の缶を開けて食べさせたら、かりんさんが階段へ走っていった。
けっけっと吐き出す音がする。
こっちもか!と飛んでいったら、周りの箱などにもかからない、カーペットも汚れないジャスト床板の上にしてくれていた。

かりんさんの頭でそこまで気を使ったとは思えないけれど、結果の差が大きすぎる。
どっちもかわいいことに差はないのに。

2016/02/10/Wed    バレンタイン商戦。

昨日はマイミクTさんのお誘いでお屋敷へご帰宅、ディナーを楽しんだ。
いつもながら、大きな皿に綺麗に小さく盛られた皿が続くのだが、最後にはちゃんとお腹いっぱいになってるのが不思議。
デザートはバレンタインデー間近らしく、濃厚なフォンダンショコラで。
〈今、「フォン暖ショコラ」と誤変換した。間違ってない気が……する……〉

今年のバレンタインデーは日曜日なのでチョコレートメーカーは苦戦している、とTさんに聞いた。
なるほど、本命1点豪華主義になるからか。
バラまき義理チョコの数って、実はものすごいんだな。
そういえば三越のバレンタイン特設会場も、全体的に価格が大きいものがメインで細かいものは少なかった。
まとめ買いに期待してないのか。
それにしても、この手のチョコレートって自分でもちょっと引くほど高かったりするが、もらった方はその相場がわかるんだろうか。

昨日のご帰宅前、デメルのザッハトルテ目当てで2度目のバレンタイン買い出しに行った。
が、ザッハトルテなのに消費期限1日、冷蔵で保存、持ち歩き3時間までと聞いて愕然。
ザッハトルテなのに……
デメル本店では12日は保証してるのに……
日本で作ってるのが風月堂だからか。
砂糖やアルコールを控えてるのか。
無意味なまでにやたら厳しい食品衛生法やJIS法とかのせいか。
開き直って3時間分のドライアイスを入れてもらい、6時間持ち歩いた。
帰っても冷蔵庫に入れ忘れて一晩。
20時間たったがおいしくいただいた。
おいしいが、生地やチョコレートの滑らかさ柔らかさがやっぱり日本製なのかなぁと思う。
ウィーンのザッハトルテは砂糖ざりざりで硬くて、頭が痛くなるほど甘いが、それもおいしかった。

チョコまみれのこのシーズンはどれだけ食べても飽きない。
昨日も自分の買い物に加えてTさんとチョコレートを交換した。
いただいたチョコレートで一層気分が上がる、沈みがちな寒の底で貴重なイベントだったりする。

2016/02/09/Tue    洗濯機が壊れそう。

蓋を開けたら脱水がされていなくてぎょっとした。
タイマーは音がするが脱水槽は回っていない。
回りたくてカタカタ動くが力が全然ないカンジだ。
回転系の部品のどこかがいかれたか。
押したり引っ張ったり手で回したり逆回ししたりしてみた。

試しに軽いハーフケットを1枚だけ入れて回してみた。
押したり引っ張ったりと繰り返しているうちに、ガタガタイヤな音を立てながらも回った。
量をうんと少なくして、5回くらいに分けて何とか脱水した。

でも異音がするということはどこかに当たったり擦ったりしているということで、遠からずその負担からまた壊れる。
我が家の洗濯機は二槽式で、その気になれば自分で修理も可能なシンプルさとかそれゆえの寿命の長さがメリットだったりもする。
だから買って14年のこれも、何とかすればまだ使えるのかもしれないけれど。
そういえば水流の強弱スイッチも壊れてたんだっけ。
何より、羽毛布団とまでは言わないが、毛布の洗濯・脱水くらい自宅でしたい。
正直、これを機に買い替えたい。
でも。

玄関から一番奥の脱衣所まで、洗濯機を運び入れてもらうだけの 通 路 が な い  !!
片付けて道を作るのにどれだけかかるんだ。
それまで最悪の場合コインランドリー生活か。
マジか。

それに、どうせならそろそろ二槽式からも卒業したいが、そうなると全自動のデメリットとか適したサイズとか、検討する要素がたくさん出てくる。
検討しているうちに飽きてまた二槽式のちょっと大きいのを買いそうな、そんな気もする。
そうだとしても搬入の通路は作らなければいけないから、本当にモノの整理が急務。

2016/02/08/Mon    ハイテクな問題のローテクな解決策。

ドローンの利点と懸念は世界中で論じられているが、脅威になった時、空への対応は容易でない。
オランダの警察は、鷲を訓練して不審な無人飛行物の捕獲に当たらせようと試みているそうな。
http://phys.org/news/2016-02-dutch-police-counter-drones-winged.html

"It's a low-tech solution to a high-tech problem,"
「ハイテクな問題をローテクで解決する」
"first company in the world that uses birds of prey to intercept drones."
「猛禽類によって無人機を捕獲する世界で初めての組織」
を目指して、テストを繰り返し、市民の反応も見るとか。

AFPが配信した訓練の様子の動画。
圧倒的な鷲の大きさに驚く。


ドローンのコントロールをハッキングする、別のドローンでネットを飛ばして確保するなど様々な方法が模索されているうちの「ローテク」な一案だそうだが、警察犬ならぬ警察鷲が空を舞うところは見てみたい気がする。

2016/02/02/Tue    展覧会。

「フェルメールとレンブラント 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち」。
18時から人数限定で入れる「プレミアム鑑賞券」という企画があったので、申し込んだ。
6000円だが、普通の当日券1600円と元々買うつもりだった2400円の図録に音声ガイドも込み、マルチケース、フィナンシェ2種詰め合わせ、非売品ポストカードとお土産がついたら全く普通のお値段。
なにより、

他に客が誰もいないフロアで(係員は目を光らせている)フェルメールの「水差しを持つ女」を鑑賞する!

という贅沢空間に存分に酔って、元を取るどころじゃない充実ぶりだった。

タイトルになっていても、フェルメールとレンブラントはそれぞれ1点ずつで、17世紀前半のオランダがスペインと戦争中ながらも黄金時代と言われるほど繁栄し、絵画文化が特に発展したことが展覧会のテーマとなっている。
むしろそちらだけでも今の自分には足を運ぶ理由になる。
ヨーロッパでは貴族のものだった絵画がオランダでは庶民の家を大いに飾り、画商から露店まで様々なレベルの絵が売り買いされていたこと。
イタリアの文化気候にあこがれがあり、イタリアに学んだ絵画も流行ったこと。
盛んな貿易で高価で貴重な異国の品が流入してきたが、それが手に入らない庶民も、絵に描いたそれを飾ったりしたこと。

以前別の展覧会で見たが、この時代のオランダでは教会の内部を描いた絵の流行があった。
それも、写実的に実在の教会を描く画家から、いくつかの教会の要素を組み合わせて架空の教会を描く画家もいる、というのが面白い。
順路は風景画、風俗画、静物画、肖像画、という分類で分けられていたが夜景ばかり描く画家、ろうそくの明かりをよく描く画家なども興味深かった。
肖像画では、人物を生き生きと描くというのはまだわかるが、織物職人の息子だったので布地の表現に最大の注意を払っている、という画家もいた。
そんなこだわりの多様さに、いかに絵画が広まっていたかという実感が湧いた。

オランダを繁栄に導いたニシン漁船、肖像画の裕福なモデルの黒い服、プロテスタント革命のあおりで彫像やタペストリーが破壊・撤去された教会の内部、当時使われていた足の太いワイングラスなど、描かれたもの自体もじっくり見た。
気になった絵は順路を引き返してまた見直した。
2時間半、静謐な空気の中で、たっぷり400年前のオランダに浸った。
いい時間をもらった。

出口でお土産を手渡されて、後ろ髪引かれながら会場から出たら、一面の夜景が目に入った。夜景
そうだ、ここは六本木ヒルズの森タワーの52階だった。
宝石をぶちまけたような、というのはこういうのを言うんだな。
こんな夜景を見下ろしながら、自分は成功したという実感を抱いたりするのかなー、とここに入っているオフィスのことをちょっと想像してみたりした。
日本の「黄金時代」って、後年どの時代のことを言われるのだろう。