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2006/11/29/Wed はがきが届いた。
見慣れたプリンタ文字の、宛名シールが張られたはがき。
……一瞬、「受付確認はがき!?」と思ってしまったが、あっちはプリンタを変えて久しいし、第一当選の封筒がとっくに届いている。
会葬御礼だった。
「いただきましたご芳名・ご住所ですが、通夜での荒天等もありましたので、読み取れない場合が少々ございました。確認はいたしましたが、万々一、本状の表記が不正確なことがございましたら、深くお詫び申し上げます」
こんな追伸に、あの夜が思い出される。
原稿、やらなきゃ。
2006/11/28/Tue 猫缶とカリカリ。
ウェットフードを猫缶と呼ぶのはまだしも、ドライフードをカリカリと呼び出したのは誰なんだろう。
かりんさんはこの家に来た頃、カリカリを食べられなかった。
食べ物と認識してはいるんだが、まだ顎の力がなくて、噛めない。
お湯やミルクや、猫缶の水分でふやかして、少しずつ馴らしていった。
先週からこの家で暮らすココアさんも、カリカリを食べなかった。
彼女にとってカリカリは食べ物ではなかったらしく、手もつけない。
それは困るので、やはり猫缶に混ぜて何とか馴らすことにした。
しかし、カリカリだけ鼻ではじいたり、カラカラとトレイに足す音でゴキゲンを損ねて食事を終えてしまったりと、かなりあからさまに抗議される。
それがこの晩、突然かりんさんの置き餌のカリカリを食べだした。
ばんざい。
噛んでカリッというその音が心地よい。
だからカリカリなのかね。
カリカリで置き餌ができないと、長時間の留守番ができない。
毎年夏には1週間家を空けることが確実だし、その時までにカリカリを主食にしておくことは絶対必要。
それに、今食べさせている物で、猫缶では同じカロリーを摂るのに値段がカリカリの3倍以上。
缶も毎日あげるから、ヒトの都合にもお財布にもやさしいカリカリを、なんとか好きになってくださいませ、ココアさん。(ちょっと切実。)
2006/11/27/Mon ココアさん、かりんさんを買い取る。
コンビニ袋に入れて、お持ち帰り。
かりんさんは平沼議員のファンだったらしい。
復党願提出のニュースを張り付くように見ていた。
政治に興味を持つ猫なんてろくなものにならないから、ココアさん、引き取ってしっかり教育してください。
2006/11/26/Sun 一日一歩、三日で三歩。
顔を合わせれば追いまわし合っているか、取っ組み合っているか、静かと思ったら寝てるか食べてるか、というかりんさんとココアさん。
そんなに気に入らないのかよー(ToT)とハラハラしていたが、そういえば、と、ふと思い至る。
かりんさんの遊びモードは、もともと狩りごっことプロレスごっこしかない。
相手に擦り寄ってなごむとか、舐めあうとか、穏やかなコミュニケーションはかりんさんの辞書にはない。
いつの間にか吹いたり唸ったりしなくなったし、もしかして、あの執拗な取っ組み合いは
遊 ん で い る の か ?
性格がおとなしげなココアさんには刺激が強すぎるかもしれないが、いつの間にか猫の社会ができていたらしい。
かりんさんは過剰な後追いをしなくなったし。
(時には狭い洗面所とかにヒトと追ってきた猫2頭が勢ぞろいしてしまうが)
そして、念願だったツーショットが見られるようになってきた。
――と思ったら互いの目が合って、両者とも移動してしまったりで、長続きはしないが。
三歩進んで二歩下がっても、一歩は前進している。
だから、今、家の中はたぶん平和。
2006/11/25/Sat なんとかなるか?
ココアさんが来て4日。
猫の月齢と成長速度を、人間に換算したらどれくらいか考えてみた。
4ヶ月の今頃は、1ヶ月がヒトの1年余に相当するようだ。
とすると、この4日間で猫はヒトの2ヶ月近く成長したのか。
そりゃ、朝、夕方、その翌朝と態度が刻々変わっても不思議はない。
(かなり単純化した計算だが)
今日1日で、かりんさんとココアさんはずいぶん近づいた。
とりあえず互いがそばにいても昼寝したり、おもちゃに突進してくるようになった。
てか、気づけよ。
同じおもちゃに向かってきて、鼻づらぶつけて初めて気がつく君らは、間抜けすぎる。
2006/11/24/Fri まあいいか。
未来のライバル同士の熱戦は続いている。
追いかけあうだけで(時々取っ組み合うけど)まだ血みどろのバトルじゃないからまあいいか。
おもちゃとか、タオルとか、それぞれの持ち物もお互いが使ってもう渾然としてきてるけど、まあいいか。
追いかけすぎて疲れたら2頭ともへたれこむし、何とかご飯も食べてくれるから、まあいいか。
ヒトのあきらめが一番早いのは、この場合いいことなんだろうか、悪いことなんだろうか。
ヒトもとりあえずなんか飲もうと思い、カシスドリンクとインスタントコーヒーを出したはいいが、うっかり同じカップに入れてしまった。
20秒くらい呆然としたけど、もったいないのでお湯を入れてまぜてみた。
カシス&オレンジキャラメルラテ。
……まあいいか。
2006/11/22/Wed コドモだなんて思ったら
大間違いの4ヶ月猫。
一人前にテリトリー意識が育っていたようで。
冷戦どころではない、熱戦に入ってしまった。
本気で怒っているのはかりんさんで、ココアさんは遊びたい半分、気おされ半分で応戦している。
ほ、本当にいつかお互いを認め合うライバルになるんですか、コーチ!
新しい猫をスムーズに迎え入れるには、なんてノウハウが懇切丁寧に書かれたページなんかもあるが、
匂いに慣れさせるために別室1週間なんて、場所にも時間にも精神的にも、余裕がないのが実情。
てか、そんな丁寧なやり方してるって話、聞いたことないんですが。
2006/11/21/Tue かりんさん、冷戦中。
動物病院で2ヶ月間張られっぱなしだった里親募集元にコンタクトを取った結果、4ヶ月になるというお嬢さんが昨夜来訪。
一応白黒茶の三色で、三毛に分類されるらしいが、普通は錆猫と呼ばれるであろう、愛嬌のある毛並み。
月齢はかりんさんと近いはずなんだが、一回り大きい。
(今日病院で測ってもらったら1.8kgあった。)
生後1週間で育児放棄に遭ったのを救われ、おとな猫3頭と一緒に育った子とかで、社会性にかけてはまるで心配なし。
頭のいい子で、トイレは見ただけで覚え、仮の名前をもう自分の名として覚え、よくなついてくれる。
かりんさんとも遊びたいらしく、近づきたがる。
かりんさんが寂しくないよう家の中に猫の社会を、と思ったのが当初目的なので、その相手としては完璧だ。
しかし、かりんさんが大丈夫じゃなかった。
対面した瞬間から吹く、うなる、逃げる、一日経っても全くだめ。
2ヶ月近く、ヒトに換算して約5年、お姫様のように甘やかされた一人っ子は、猫とのつきあい方を忘れてしまったらしい。
報告と検査のため連れて行った獣医師は「大丈夫、年寄り猫じゃないんだから、慣れるよ」と言ってくれるが、さて、試験期間2週間のあいだに、本当に何とかなるんだろうか。
(とりあえず「仲良く」じゃなくてもいい。視界に入っても平常でいてくれれば)
ドライにまず試験期間と言ってはみたものの、正直「返品」するのは抵抗があるから……
ずっとウチの「ココアさん」でいてくれますように……(祈
2006/11/20/Mon 今日、かりんさんはお見合いをする。
相手も同年代の女の子だけど。
彼女もとても活発な子らしい。
うまくやってくれるんだろか。
2006/11/19/Sun 気晴らしにハンマーを投げる。
http://scroll.alpslab.jp/hammer_f.html
コツをつかんでしまうと、簡単に世界1周してしまうので、地図の縮尺を最大にして、手加減しつつさまようことにする。
世界を放浪するのも一興ではある。
2006/11/18/Sat 虫かごかりんさん。(微グロ注意)
二度目のワクチンの時にでも持ってきたら、無料でしますから、と言われたかりんさんの便検査。
半月前がその日だったのだが、便を採取し忘れた。
で、改めて便を持って、念のためかりんさんもつれて、動物病院に行った。
電話でお知らせしましょうかとも言われたが、結果が出るのに20分とのことなので、その場で待つ。
かりんさんを連れて行ってよかった。
その場で待っててよかった。
かりんさんは虫かごになっていた。
検出された卵は回虫。
お腹の中の成虫が産んで、便とともに排出されたもの。
拾った日の検査では何も出なかったのだが、その後ひそかに卵が孵ったと見られる。
とりあえず、その場で駆虫剤を飲ませてもらう。
ついでに、ノミ予防の薬ももらう。
夜の便と共に、さっそく弱った虫がうねうねと出てきた。
今朝もうねうね。
これで安心と思ってはいけない。
まだ薬の効かない卵が残っている可能性があるので、来週、家でもう一回飲ませるために薬を出されている。(ご丁寧にシリンジ付き)
回虫は「怪虫」とも言われるくらい得体の知れない生態の虫で、内臓、筋肉、果ては目や脳にまで到達することがある、嫌な奴らだ。
(小学生の頃見た、盲腸に迷入した回虫の写真はしばらくトラウマだった)
犬回虫(猫のもコレ)は人体の中では成熟できないそうだが、完全に排出されるまで2〜3年、幼虫のまま体内を這いずり回ることもあるとか。
そんなモノはウチでは飼えないから、早く捨てていらっしゃい、かりんさん。
2006/11/17/Fri かりんタワーの天辺から、
このように世界を睥睨するのが今、かりんさんのマイブームらしい。(床高約60cm)
ヒトはこれを指して、「びばのんのん してる」と言うのだが。
2006/11/16/Thu 来客あり。
お嬢さんも連れて。
もちろんお目当ては、久しくA家に縁のなかった子猫にさわる事。
しかし、1ヶ月ほど家の者と医者しかヒトを見ていなかったかりんさんは、少々知恵がついたらしく「知らないヒト」を見て吹いて威嚇することを覚えてしまった。
そして、物陰にすばやく逃げ込むかりんさん。
しかし、所詮はのーみそ米粒大のかりんさん。
まぁまぁまぁ、と押さえつけているうちに、緊張が続かなくなったようで、ねこじゃらしに釣られ、ネズミに釣られ、遊びだすのであった。
よかった。
先日の私の誕生祝い、と雑貨の包みを持参してくれたIさん、向かいのケーキ屋でケーキも注文したという。
ここは普段バースデーケーキなどは作っていないのだが、30分で作るから、とデコレーションを引き受けてくれたそうな。
で、写真がその現物。あれ?
……かりんさんも大体8歳くらいになる頃だから、まあいいか。
かりんさんもプレゼントをもらった。
A家の(先日身罷ってしまった)オスのネズミ愛称「ぼーず」にそっくりなぜんまいで動くネズミのおもちゃ。
そのクリスマス仕様。
猫用のおもちゃなのに、I家の猫はみんなビビって固まる、という代物で、かりんさんも激しく敵扱いする。
しかし、Iさんたちが帰ってから間違いに気づいた。
こういうおもちゃを、人間はつい相手に向けてしまうが、猫は逃げる者を追うものだった。
かりんさんから逃げるように動かしてみたら、今度は夢中になって追いかける。
猫文化を理解するのはむずかしい。
2006/11/14/Tue 今日のかりんさん。
ここ数日、ヒトが忙しくてなかなかかまってもらえない。
今日も家にはいるものの、かりんさんがひっくり返した鉢と土の片付けとか、かりんさんが上がってこないように台所の整理とか、かりんさんが増やす洗濯物のまとめ洗いとか、忙しかったわけだが。
そんなヒトの事情など知ったこっちゃないかりんさんは、くくったゴミ袋にじゃれつき、空いたゴミ箱に入り、集めようとする土を蹴散らし、掃除機の音に飛び上がり、洗濯物をなめようとし、浴槽の隙間に入り込み、肥料入りの水を撒き散らし、と大活躍。
ヒトが台所から動かなくなると、足元にやってきて「遊べ、動け」という。
それでも聞かないと、足の甲の上に乗って寝てしまう。
ちょっかいを出されるよりきついではないですか。
たかが1.3kgだけど、動けないではないですか。
2006/11/13/Mon 今日はコミティア。
いつも通りIさんと合同でサークル参加。
いつも通りじゃないのは、TAT-CONが大きな展示ブースを出していたこと。
時刊新聞社付きで……
コミケスペシャルで身にしみたが、自分のサークルスペースで時刊の原稿もいじるというのは意外と大変で、3時間かかって1枚が精一杯だったりする。
Iさんにも一筆頼んで、思い余って反対隣のサークルさんにも頼んで。
そうしたら、サークルノートよろしく、原稿がそのままその列を流れはじめた。
始めから、原稿用紙を全部の島へ放流すればよかった。
2006/11/08/Wed 洗われるかりんさん。(本文と写真は関係ありません)
猫は大変きれい好きで、自分でこまめに毛を手入れするので、短毛猫は基本的に洗う必要はないらしい。
でも室内飼いするなら、人間に不都合な汚れを取るために、たまには風呂に入れたほうがいいとも言われる。
そしてここに、ヒトがいる限りは絶対ヒトと同じ部屋にいたい生き物が1匹。
たとえそこがヒトがトイレとか風呂とか呼ぶ部屋でも。
猫はとても用心深い生き物で、初めての場所にいきなり飛び込んでいくことはしない。
必ず這うようにそろそろと様子を伺いながら行くから、猫にとって未知の進入禁止区域には、高さ40cmのフェンスを立てておけばよいとか。
しかしここにいる生き物は、伺うどころか、見もせずに突進していく。
結果。
風呂に入ったヒトを追いかけて、湯船に駆け上がり、プラスチックの風呂桶のふちに踏ん張れずにそのままドボン。
ヒトがいなきゃ飛び込まないだろうが、ヒトがいる時でよかった。
しかし学習しないこの生き物は、今日もヒトの後について、風呂場にのこのこやってくるのだった。
写真は、遊びすぎて本気モードになって、空気清浄機の上で威嚇するかりんさん。
2006/11/07/Tue かりんさんが変な目で見る。
今週末のオールナイトカラオケに備えて、新曲を歌い慣らしている私を。
そして、猫はなぜヒトが新聞を広げていると、喜んでダイブしてくるんだろう。
古新聞の整理が進まないったらありゃしない。
寝ていればかわいいんだけど。
「寝子」と言うくらいで。
2006/11/06/Mon いろいろあった1週間。
修羅場ったり、かりんさんの2度目の予防注射があったり、修羅場ったり、突然おかたづけスイッチが入ったりといろいろあって、あっという間に1週間。
かりんさんは愛らしく足の間で毛づくろい中。
風呂に入れられて、大騒ぎした後だが。
そして、いろんなことに時間をとられて、コミティアに出したかった本をあきらめる。
冬の知らせが首尾よくやってきたので、めげずにがんばる、と誓ってみる、誕生日も終わりの時間。
忙しい合間に、こんなものに癒されてた。
クリック&ドラックで衛星が生成されて、いろいろ試行錯誤すると地球の周りを周回できるものができます。
http://www.colorado.edu/physics/2000/applets/satellites.html