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2008/10/31/Fri 正座。
ココアさんにカメラを向けると、必ずかしこまられてしまう。
腰は落として、手は前にそろえて、尻尾をくるんと手に巻きつけて。
さながら正座のごとく。
なので、ココアさんの写真はあまりバリエーションがない。
片や、ヒトが何をしていても動じないかりんさんは、ふてぶてしくものびのびしている。
同じように接しているつもりなのに、猫は決して同じには育たない。
というより、なぜこんなにも図ったように対照的なんだ。
2008/10/24/Fri ねずみん。
Iさんの家に出向いた用件は別にあったが、それが済むとすぐに生まれて間もないねずみの撮影会になった。
しかし、小動物の動きのすばやいこと。
特にねずみは頭を常に動かしているので、スポーツモードで撮っても、まるでボカシを入れたように顔だけ撮れない。
100枚以上を費やして、やっと数枚、加工すれば使える?レベルのものが撮れた。
フィルムカメラだったらとてもやってられない。
いい時代になったとつくづく感じる。
2008/10/22/Wed リプトン・ブルックボンドハウス。
銀座へ出た。
夜、同居人と落ち合って久々に1丁目のブルックボンドハウスへ。
昔々はブルックボンドの赤と白のかわいらしい印象だったのが、いつの間にか上にリプトンとつく微妙な店名になり、店も白を基調に黄色と緑をアクセントにした爽やかなリプトンのパッケージカラーになっていて、びっくりしたのが3年前。
久しぶりに軽く紅茶を、と思って行ったら、またびっくり。
マホガニー調のダークブラウンの店構え、店内も照明を抑え、白の漆喰とダークブラウンの木目っぽい、シックなイメージに様変わりしていた。
紅茶の小売も茶葉のみになり、大きな紅茶缶が並べられ、明るいビタミンイエローのティーバッグは姿を消していた。
店内に進むと、バータイムということなのか、ワインまで置いている。
全く別の店のようだ。
うーん、こういうフランス風こじゃれたティーサロンは、昔からマリアージュ・フレールがすぐ近くにあるし、前の明るい雰囲気でもいいと思うんだけどなー。
ワインはまあマリアージュ・フレールにはないし、軽い食事も始めたようで、店のコンセプトそのものを変えたということなのだろうけど、慣れるのに時間がかかりそうだ。
以前は昼間時々使っていたけれど、今の店を昼に見たらどうだろう。気軽に入れる空気があるだろうか。
今日はとりあえずお茶しに来たので、紅茶とスコーンで。
スコーンは温かく、香ばしく、さすがにおいしかった。
紅茶も、確かな風味。
茶器も一新して、全てが上品な印象になっていた。
ケーキがまるで輝く宝石のように並べられていたけれど、それも次回のお楽しみ。
二人で食べられる大きさのオペラ(900円)にはちょっと心惹かれるものがある。
それともやはりアフタヌーンティーか。
2008/10/19/Sun フェルメール。
同居人と二人、久々に上野へ行った。
東京都美術館、フェルメール展。
フェルメールは大好きだ。
昔ルーブル美術館へ行ったのも、一つには収蔵品の「天文学者」を見たかったからなのだが……この時見られなかったのが、今でも恨めしい。
(もちろんモナ・リザやミケランジェロの彫刻や、ルーベンスにラ・トゥール、他にいいものもたくさん見ているんだが)
最近は輸送技術の進歩のおかげか、ぼちぼちと日本で特別展を開いてくれるようになったので、その度ごとに出向いている。
なぜこんなに好きなのかはわからないが、中学の美術の教材で見た「レースを編む女」からずっとだ。
作品点数が少なくて把握しやすい、というのは、確実に理由のひとつにある。
フェルメールの絵はほとんどが小さい。
小窓越しに、中世オランダの家の中を垣間見ているような感じがする。
題材が、ミルクを注いだり、はかりで何かを計ったり、楽器の練習をしたり、と身近な仕草が多いから、なおさらに。
フェルメールと一緒に来日したデルフトの画家たちの絵も、やはり同じく風俗画と呼ばれる身近な題材が多い。
そして、建物を単なる背景ではなく、題材として描いているのも特徴。
やはり、額縁を通してデルフトの町を見ている気分になる。
後にはスナップ写真で表現するようなものを、この時代には絵で表現しているのかも知れない。
日常の動作を切り取り、見るものをその中に引き込んで共感させる、という点では現代の漫画に通じるものがあるような――というのは考えすぎか。
2008/10/18/Sat ご飯会。
友人Sくん(女性)の家の台所を借りて、あれこれ作ったり持ち寄ったりで楽しむ、秋のご飯会。
今回のテーマはきのこづくし。
とりあえず、イカとしめじのマリネゆず風味を作って持っていった。
他、友人Mさん先導で、エリンギをいためたり、しいたけを焼いたり、まいたけをサラダにしたり。
なめこの吸い物も候補に挙がっていたのに、すっかり忘れていた。
買い置いていた桜の花酵母酒を2本持参し、お供にと開ける。
酒に強い人が多くない集まりだが、好奇心は旺盛で、みんなおいしく「舐め」る。
ただ、一番強い人と2番目に強い人がどちらも体調不良で、飲みきるのに苦労したのはちょっと誤算だった。
以前は朝8時に築地場外の食材買出しから始まっていたこの集まり、今回は昼から三々五々集まってゆっくりと、に代わったし、みんないろいろと同じままにはいられない。
でも、時間ぎりぎりまでしゃべり倒すのは、きっとこの先も変わらない。
2008/10/17/Fri 小劇場。
東銀座の小劇場に、芝居を見に行く。
2度目。
50人も入ればいっぱいの小さな客席から、手を伸ばせば役者に届いてしまう小さな舞台を見る。
役者さんの声は波のように響いて、場をいっぱいに満たす。
「生」のものは、なんであれ気持ちいい。