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2008/12/31/Wed 意地でもとか言ったけれど、
ウイルスにはやはり勝てない。
熱と咳が大応戦を始めた。
それでも明日には家を離れねばならない。
キャットシッターさんが足を踏み入れる場所――玄関、洗面所、トイレ、台所、居間――を(ある程度)きれいに片付ける。
申し送りも書く。
泊まりの仕度もバッグに詰める。
熱にうなされながら年越しそばを食べるのも何度目か。
来年こそは風邪をもらうまいといつも思うのに。
来年はうがいを緑茶にして、回数も増やしてみたら効果あるだろか。
2008/12/30/Tue コミケット75、終了。
2日間の売り子参加が何とか終わった。
いつもながら、かなりテンパった対応をしていて、もう少し落ち着け、と思うことしばしば。
いつになったらオトナの振る舞いができるようになるものか。
そして、新刊の問合せに来ていただいた方にごめんなさい、と反省。
来年はもっと同人に時間を割く。絶対。
と、決意も新たに帰ってきたはいいが、一息ついて気づくと、なんだか喉が痛い。
ちょっと嫌な咳が出た。
そういえば鼻も緩いような気がする。
去年は辛くも回避したのに、またしてもコミケ風邪か。
意地でも明日中に治さねば。
* * *
会う度にいつも興味深い話を聞かせてくれる、と学会のHさん。
そのネタにはいつも意表をつかれるが、今回は「ケサランパサラン」だった。
数年前から家の周りでいくらでも採れるという。
で、そのおすそわけに預かった。
ガシャポンのケースに入れられた「ケサパサ」は、リアルポケモンのよう。
飼っているだけで幸運を呼び込むというケサパサ。
桐箱に入れておしろいをエサに遣り、年に一度だけ拝むと増えていたりもするというケサパサ。
その正体はいくつかあり、白い長い毛足がふわふわしているものならみんなケサパサと呼ばれている、ともいうが、さて、これは?
「いろいろ調べて正体を知ってしまったら増えなくなりました。
素直に信じて伝説どおり飼っている方が幸運を呼んでくれたり増えたりしますよ(にーっこり)」
うーん、とりあえず桐の箱と日本おしろいを買ってきます。
「多分、この繊細な代物に対して
1.まず視界を漂っていることに気がつき
2.捕らえようとする粘り強い根気を持ち
3.実際に捕らえて壊さないよう扱う心配りができる
その素質が、つまり幸運を捕まえる素質を持っているということなんだと思うんですよ」
……1と2は人からもらうことで省略してしまったので、せめて3の素質をクリアしたいと思います。
大雑把と自覚している身には、かなり高そうなハードルだけど。
そんなわけで、幸運を呼び込むチャレンジスタート。
写真を撮るためにドッキドキでケースを開けた。
2008/12/26/Fri 母より小包届く。
ちっとも『小』じゃない小包が。
いつものコーヒー――お歳暮の横流し品――がパワーアップして4箱に加え、
「あら、コーヒーも飲むようになったのー?」の一言と共に挽いたコーヒー豆3袋(『宮内庁御用達』の文字が光っている)、
「何個いる?」 ウチは二人暮らしです 「じゃ3個」 という意味不明の会話に基づいて、試供品でもらったというサーモマグが3個、
りんご8個、カレンダー2本。
子供の家の消費量を顧みず超大量の物資を送ってくるのは、ジャガイモやホタテやワカメやサンマの特産地の親だけだと思っていたが、東京の親でも同じなのだな。
2008/12/24/Wed 冷えに効く漢方。
月に一度の漢方医院へ。
相変わらず「あー、漫画の人か、今忙しいの?」
と聞かれる。
ええ、忙しいっす。まさしく睡眠時間3時間っす。
徹夜すると明け方体温が下がりきってなかなか上がらない、お昼くらいまで冷たい、と言うと、
「これまだ処方したことなかったっけ、冷えに効くヤツ」
と新しい薬を処方される。
冷えは今までも何度も訴えたけど、いろいろ処方されたつもりでいたけど、まだ先があったんだ……
なんか、あらゆる種類を試されるまでやめられないような気分になってくる。
「この成分が甘くて」
――はい、その名の通りの『甘草』ですね。
「これがピリッと来るから」
『細辛(さいしん)』
――確かにそれっぽい名前ですね。
家に帰って、早速今日の分を煎じる。
そして、飲んでみる。
飲み口は甘草の甘みが強い。
これなら大丈夫――と思ったら、飲み下した後から細辛が来た。
ピリッとか生易しいものじゃなく。
痺れる。
辛さでなく麻痺を感じる。
喉の奥まで。つか、胃まで。麻酔薬でも飲んだ気分だ。
知らずに飲んだら危険を感じるレベルと思うくらいのやばい感触で、痺れが取れるまで10分ほど固まってしまった。
漢方なんだから、今まで何人もがこれを飲んでるんだから、と言い聞かせつつ。
今まで飲んだ数種類の中にもきついのがあったけど、それでもやがて慣れたけど、今度は本当に慣れるんだろうかとちょいと不安。
2008/12/21/Sun ねずみん ふたたび。
Iさんの元で念願の繁殖を果たしたと聞いたのがつい先日だったのに、また生まれたという。
今度は母娘合わせての出産で、つまりは雑種2代目。
雑種2代目=F2は、初代の表現型の陰に隠れた遺伝子が発現するので、何が出るかわからない。
実際、同じ毛並みの子が2匹といないという、すばらしいカオスぶりだ。
実験動物でない、ペットとして生活する限りは問題はなかろうが。
そして子供の顔はヒトであれ、猫であれ、ねずみであれ、みんな世界が自分の味方である事をを疑わない、見ていて飽きない、いい顔をしている。
原稿を手伝いに行ったのに、和んでばかりで仕事にならない。
2008/12/18/Thu アスパラガス。
最初のアスパラガスは枯らしてしまい、これは2代目の観賞用アスパラガス・ナナス。
2年くらい鉢増しせず、小さい鉢で葉を広げたのでころんころんとしょっちゅう倒れていたが、めげずに元気に育ってた。
それを先日やっと大きな鉢に移し替え、落ち着かせるために室内に置いたら、とたんに新芽を伸ばしてきた。
冬だというのに。
仕方ないので、今年は室内で越冬させることにする。
ナナスは食用と違って爪楊枝のように細く、葉もずっと細かいが、出てきた芽を見ると、なるほど確かにアスパラガスだと納得する。
2008/12/17/Wed キャットシッターさん、来訪。
正月留守にするのはわかっていたのに、申込みが遅くなったのでいつも来ていただいているキャットシッターさんの予定がいっぱいになってしまった。
代わりに、研修中のシッターさんなら来てもらえるというので、一も二もなくお願いすることになった。
そして今日、事前の顔合わせ。
チャイムと訪問者が恐い猫二匹、いつものごとく、さっと隠れてしまった。
――ただし、居間の真ん中のコタツの中に。
私といつものシッターさん、新しいシッターさんがそこを取り囲むので、猫逃げ場なし。
ほほほ、猫ってバカねー、と、和やかに打ち合わせを始める。
猫は逃げたくてしょうがないが、逃げるにはヒトの間に身を晒さなくてはならない。
先に逃げ出したのはココアさんだった。
しかし、猫に慣れたシッターさんは猫が出てきたからといって触ったり追いかけたり、一切しない。
終始穏やかな声で話しつつ、横目で様子を見つつ、猫の出方を窺うのみ。
さりげなく猫の気を引くようにおもちゃをちらつかせ、臆病なココアさんの警戒を解いていく。
やがてココアさんが出てきた。
さすが、プロ。
なるほど、これが神経質で繊細な猫の扱い方。
というか、猫への基本的な接し方がこうなのかもしれない。
もともと子供嫌い、年寄りと日向ぼっこが好き、という生き物だし。
ココアさんに精神安定剤を飲ませないで済むには、もう少しヒトも落ち着かなければいけないということか。
2008/12/06/Sat 捨てられない。
ワイルドストロベリーを放置していたら、いつの間にかランナーが大量に出て、一部は他の鉢にもぐりこみ、勝手に寄せ植えになっている。
なっていないものも、とても元気な芽が出ているので、切るに忍びない。
その上、ランナーが出ない品種の方は、夏に落ちた実から芽が大量に出て競い合うように伸びている。
新しい鉢を作るなら、元気な芽を選び、他は間引いてコントロールするのが本当なのだろうが、素人にはもったいない気がしたり、かわいそうだったりで、まだそこまで割り切れない。
で、鉢を作るにもいい加減遅すぎるこんな時期に、芽はほぐして、ランナーは切って、夏の草がなくなってちょうど空いたありったけの鉢に植える事に。
数えるのも怖いくらいのワイルドストロベリーの鉢とプランターが並んだ。
うまく冬越ししてくれれば、再来年あたりにはイチゴ長者になれるわけだが、さて。
2008/12/03/Wed 人工衛星?
日の入りもすっかり早くなって、17時ともなれば暮れかけた快晴の南西の空に、金星と木星が輝いている。
ふと空を仰ぐと、その左、南南西の辺りに金星と同じくらい明るい光点があった。
――こんな時期に南の空にあんなに明るい星!?
と驚いている間に、すーっと消えてしまった。
人工衛星かと思って軌道を確かめたが、一番条件の近いハッブル宇宙望遠鏡の通過にはまだ1時間も早いし、観測できる軌道もかなりずれている。
それに、人工天体の中でも最も明るい部類のハッブルやISS(国際宇宙ステーション)の光度はそれでもせいぜい0等、この時期-4.2等にもなる金星と並ぶような光度にはならない。
ハッブルを肉眼で初めて見たと思ったのに、ちょっとがっかり。
しかし、人工天体でないなら何なのか。
流星群の時期でもなし。
なにかイレギュラーな大きな塵かデブリが大気圏で燃えてあんなに輝いたりするのか。
それともいわゆるUFOか。