時々日記。

2015/03/30/Mon    イヤーチップ。

DENON のインナーイヤーヘッドホンを長いこと使っている。
暮に、イヤーチップを片方失くした。

こんな失くしやすそうな部品は替えがあると信じて探したが、どこにもない。
Amazon でさえ、本体と一緒にお勧めするのはJVCだ。
ビクターやケンウッド向けの製品であるそれを代替品として使えということらしい。
しばらくは手持ちの SONY のチップをつけて凌ぎながらいくつか家電の実店舗を回ったが、やはりビクターを使うしかないと言われて、買った。

しかしフィット感が違う。
致命的なことには音が違う。

諦めきれずにあれこれ検索を続けた結果、DENON のHPの隅にひっそりとパーツショップがリンクされていることがわかった。
あまりに地味で見落とすところだった。
送料は一律、代引きのみ、と非常にシンプル。
ただ、在庫が恐ろしく少ない。
イヤーチップは3個までと書かれているのに、在庫自体がS3個・M1個・L2個。

Mが欲しいんだけど。
どうせ送料と代引き手数料とられるなら、上限の3個確保したいんだけど。
いつ入荷するの。
まさか放置サイトじゃないだろうな、仮にも DENON の関連ショップともあろうものが。

と、待ち続けて3月、やっと在庫数が「3」になった。
補充それだけか！　瞬殺してくれるわ！
と、3個注文。
今日やっと受け取った。

店頭売りしていないから考えたら当たり前かもしれないが、1対ずつ袋に詰めただけのものがｍ3個、プチプチで挟まれたものが封筒で来た。
薄すぎて何の書類が来たのかと思った。
やる気がないにもほどがある。
とにかく、これでやっと元の音を取り戻せる。

2015/03/29/Sun    コミケスペシャル6　2日目。

コミケSP6 こと OTAKU SUMMIT および OTAKU EXPO は世界のオタクイベントの代表が壇上に上がり、「オタク新世紀宣言」で幕を閉じた。
掲げるものが多いととっちらかって全部薄っぺらくなっちゃうなあ、というのが今回の全体の印象。
家に帰ってゆっくり反芻して、まとめが形になるようならいずれアップする。

2015/03/28/Sat    コミケスペシャル6　1日目。

人数がそれなりに多いしと半信半疑で持っていったタブレットPCだが、wifi は何とかつながった。
ニコ生もやるし、コミケもそういう時代なんだなぁ。
でもやっぱり重くて遅いので、チェックしながらサークルを手伝うには向かない。

盛況な企画ブースを巡回。
甲冑体験サークルの品がすごい。
鉄道旅行辺りはアルコールの匂いが漂っている。
確かに旅行には付き物だけど。今日は酒OKだけど。ちょっと早くないか!?

コーヒーを一杯づつ淹れてくれる「サークル」。
本をグラム4円で量り売りするサークル。
店頭売りしていない味の調整豆乳(現物)を並べているサークル。
やっぱりお祭りはヘンで楽しい。

幕張メッセというと初期の、コミケが開催されたり追い出されたりした頃をいまだに思い出す。
当時は飲食店が全然なくて大変だった。
今もつい不安を抱いて幕張に降り立つが、行くたびに増える商業施設に驚く。
今回は朝っぱらから駅ナカのインテリアグリーンの店に気を取られ、危うくワイルドストロベリーだのクローバーだの買ってしまいそうになった。
1日目終了後も、もなんの苦労もなくイタリア料理店に落ち着いてクランベリービアで打ち上げ。
その後、たい焼きパフェなどにもありつく。
でも、2020年に合わせてコミケがもしまたここで開かれることになったら、という予想になると、やはりまだ不安がある。

2015/03/27/Fri    明日の準備中。

コミケスペシャルに(売り子で)参加する。
準備を始めてやっと気分が上がってきた。
やりたいことをやるには遅すぎる。
でも参加するからにはできる限り。

とりあえずケータイとタブレットPCとデジカメの電池を充電中。
早く寝なきゃ。

2015/03/24/Tue    レコード。

中高校生の頃、3000円近いLPレコードはなかなか買えるものではなかった。
レコード屋で見つけても見送り、次に行った時もあることを確認して見送り、そのうち店頭から消えて諦めたり、ということも少なくなかった。

ふとそんな昔のレコードを検索して、オクに出ているのを見つけた。
今更アナログとも思ったが、ついに買ってしまった。
30年以上を経て、やっと手にした1枚。

プレイヤーはずいぶん前に使わな過ぎてダメにしたので、せっかくの再会を無駄にしないためには新調しなきゃいけない。
今度は定期的に動かす心づもりで、デジタルに落とせるやつを。


ところでそんなにも手にしたかったレコードは、Do! のセカンドにして最後のアルバムだ。
Do! ってなに、と普通に思われるくらいマイナーなグループだ。
検索しようにもあまりにもありふれた単語なので and をうまく選ばないと出てこない。

一番有名なのは元まりちゃんズで今「藤岡藤巻」の藤岡孝章さんかもしれない。
そう、(またかと思われるかもしれないが)「のぞみちゃんの横で歌っているポニョのおっさん」の片方(向かって左)だ。

一番音楽家として活動しているのは山梨鐐平さんで、多分 Do! の曲調の中核となった人で、それを継ぐ独特の美学を持ったアルバムを出し続けている。
見た目からしてこんな人。
有名なのはサントリーチューハイほろよいのCM曲「ポーのワルツ」だろうか。

もう一人の板垣秀雄さんは元ウイークエンドのベーシストだが、その消息は曰く山本コータローさんも知らず、グループ再結成の折には板垣さんの代わりのベーシストを入れた「ほぼウイークエンド」となった。
なんというか、グループが解散すると必ず一人は行方不明かその寸前まで消息が絶えてしまう人がいる、そんな気がする。

2015/03/22/Sun    ハキハキと意味不明なことを言う。

職場で、うっすらと帰国子女疑惑をかけられていたことがわかった。
きｗｗこｗｗｗｗｗくｗｗｗしｗｗじょｗｗっうぇっうぇｗｗｗｗｗ

……と、勢い余って懐かしの最底辺のスラングで笑い飛ばさないとやってられないような、シャレにも自慢にもカケラもならない話。
理由は、時々発するサンキューとか何でもない英語の発音が「やけに」いいから、らしい。
なにｗｗｗそれｗｗｗｗｗｗ濡れ衣(用法間違い)もいいとこｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
と、全力で否定し倒したところで。

実は時々、思いがけず「発音がいい」と言われることはある。
主に日本人からだが。
そして（本当にいいのかは自分ではわからないが）どんなにきちんと発音していようと、文法とか語彙とか相手に伝える「会話」の能力は壊滅的に致命的にない自信がある。
もしネイティブにも真っ当な発音に聞こえるなら、それは「ハキハキと意味不明な単語を吐くエイリアン」だろう。
おおよそ真っ当ではないと思うが。

そして今自分がぶつぶつエイリアン語をつぶやいているとしたら、たとえば ”Go to hell !” ではなく ”Loop naar de hel !”(オランダ語)なので、きっと日本人から見てもさらにエイリアン。

2015/03/21/Sat    　アメリカの国旗の歴史。

1767年以来のアメリカの国旗をまとめた画像を見つけた。
星条旗の変遷だけをまとめたものは多いがその他も含むのは珍しい。
http://popchartlab.com/products/american-flags

フランス革命によってネーデルラント一帯はフランスが占領し、東インド会社は解散、オランダ領東インドの方はフランスと敵対するイギリスが占領する事態となった。
ネーデルラントの三色旗を唯一掲げていた出島には、植民地で雇われたアメリカの船がオランダ国籍と名乗って入港した。
その頃のアメリカは17州、外海では INDIAN PEACE の旗を掲げていたんだろうか。

1854年に来航したペリー艦隊が掲げた旗は24個の星が整列する OLD GLORY だったそうだ。
その時にはすでに 26州になっていたはずだが、そのデザインの GREAT STAR でははっちゃけ過ぎて締まらない気もする。
普通に落ち着いた OLD GLORY で来てくれてよかった。

というか星のレイアウトは並べてみると、どうにもDQNネームに近いテンションが感じられる。
やっぱりアメリカのセンスは若いというか小中学生の年齢相当というか、国にも精神年齢ってあるよなぁと、国擬人化漫画を連想しつつ思う。

　　

2015/03/20/Fri    りんご酢。

石鹸で髪を洗うとキューティクルが開いて、そのまま乾かそうものならゴワゴワになる。
このキューティクルを閉じて、石鹸でアルカリに傾いた髪を弱酸性に引き戻すために酢を使ってリンスする。
おちょこ1杯くらいの酢を洗面器のお湯に入れ、洗った髪になじませるだけ。
本当に一瞬で髪がさらりと変わる。

クエン酸水溶液でもいいし、その方が安いのだが原理は同じでもなじませた時の感触が違う気がする。
酢では驚くほど滑らかになるが、クエン酸ではきしみが残るカンジ。
しかし酢は気にならないくらいまでよく洗い流すとは言え、他人が酸っぱい酢の臭いを感じないとも限らないので、交互にまたは天気や気温やその後の予定によって使い分ける。

その酢は普通の食用の酢で、でも穀物酢より香りが爽やかなりんご酢を使っている。
比較的安いが大手メーカーよりまろやかな感じがする醸造メーカーのものをスーパーで見つけて、愛用し始めた。
ただ、ちょっと遠いので、面倒になってついにネットでまとめ買いしてしまった。

本来おいしく食べるための食品をこんな用途に使って、愛用していると面と向かっていえるものだろうかと思いつつ、ちょっと申し訳なく思いつつ風呂場に常備、今日もおちょこ1杯でさっぱりする。
メーカーの名前から、「ティムカ様」と呼んでいたりする。
(中の人の珍しい姓と同じなので)

2015/03/18/Wed    天に赤気あり。

未明に、北海道でオーロラが観測されたとのこと。
http://www.nayoro-star.jp/kitasubaru/
3月18日未明（日本時間。以下同）、北海道で11年ぶりにオーロラが観測された。なよろ市立天文台（名寄市）で撮影された画像では、低緯度オーロラの特徴である赤い光が広がるようすがとらえられている。道内陸別町で観測を行った名古屋大学太陽地球環境研究所の計測値から、オーロラはひじょうに淡く、人間の眼では見えなかったようだ。
http://www.astroarts.co.jp/news/2015/03/19aurora/index-j.shtml

低緯度地域のオーロラは赤い色になることが多く、古くは日本書紀に
「天に赤気あり、長さ一丈余り、その形雉の尾に似たり」
と記されている。
今回はイギリスでもアメリカでも観測され、ニュースになっている。

いつかアラスカかフィンランドあたりのオーロラ帯に見に行きたいものだが、トシを重ねるにつれて寒さに弱くなる気がして、行けるかどうか危ぶみ始めている。
残念ながら今回の北海道のヤツはほとんど可視光を発しなかったようで、長時間露光でピンク色にうっすら、程度だった。

日本書紀にはもう一つ、「東山に於て白気起る」という記述がある。
幡のような形で火の色、空に浮かんで北へ流れるものがどの国でも見られた、という。
この出現はかなり広範囲で多くの書物に記録が残っており、長崎でも観測された事が窺えるとか。
これのように日本で、特に東京で居ながらにして思い切り可視光で見られたら、最高なんだけど。

でもこんな低緯度の大オーロラが出現するということは、それほどの超大規模フレアが起きるということだから、現代社会では生活に支障をきたす心配の方が先かもしれない。

2015/03/17/Tue    また捜索。

検体検査の結果、もう一度来るように言われたのでじゃ、診察券とおくすり手帳を……とバッグの中を確かめた。
ない。
そういえば先週行ってから一度も意識したことがない。
大切なものでも、なくして大事に発展しても、意識が行き届かなくて目に入らないことがよくある。

とりあえず簡便にあるかないかを見る。
どんな占いなの、と聞かれるが、実はただの「柏手」だったりする。
先週のように見当をつけた場所になければ、何度やってもまともに打てない。
今日は……

一発で、ある！と返ってきた。
ならば、と本の隙間を探す。
うん、ちゃんとあった。

昨日はいつものように整骨院に行き、いつもより念入りに不具合を見てもらい(つまりおヒマだったので)、矯正のために磁気テープを貼ってもらった。
若い先生が腹の上で貼る場所を「Oリング」で探った。
親指と人差し指でO型を作り両手の輪を交差させ、引っ張る。
人体に良ければ輪は外れず、悪ければ外れる。
実は自分も主にモノを買っていいか悪いか迷った時にやる。
「それも広い意味で自分の体にいいか悪いかだね」と先生は言った。

先週のように具体的にどうしたらいいか整理する会話は、30年以上のつきあいになるタロットカードとする。
樹液シートもそうだが、理屈はわからないが自分にとっては有用なものは身辺に多く、実用的にも精神の安定的にも活用させてもらっている。

2015/03/12/Thu    周回遅れ。

ささやかな卓上雛は3月4日にちゃんとしまったが、雛菓子を今頃になって食べている。
あれこれごちそうが続きすぎてパスと思った桜餅が今日は目について買ってしまった。
白桃の紅茶と一緒にいただく。

「静岡ではひな祭りは4月3日にする」
と、静岡出身の若いママさんな整骨院の受付さんが言っていた。
10日遅れでは新暦でも旧暦でも月遅れでもないなんとも中途半端だが、正月同様あとでやり直す癖でもついたんだろか。

ともあれ桜餅はおいしい。
草餅もおいしい。
逆に早すぎるけどなぜか出ていた葛まんじゅうもおいしい。

2015/03/11/Wed    本を求めて地球の裏をさまよう。

オランダ版 Amzom である bol.com から、本のバーゲン週間のお知らせが来た。
でも残念ながらあまり欲しいと思える本はない。
普通にキーワード Japan の中から探していったところ、”Japan and Dutch 1600-1853”という超ストライクゾーンなタイトルが目に入った。
しかし、11%引きでも129ユーロの本。
英語なら普通に Amazon.com においてないかと行ってみたら、ここでも同じ本は $180 だった。

しかしちょうど5月にペーパーバッグ版が出るところで、しかも $49.95 。
1クリックで即予約してしまった。
冷静に考えたら今のレートで6000円強、安いとは言えないのに数字の心理マジック怖い。
しかも送料 $5.48。
最近7ポンドとか18.20ユーロとか $24.95 とかやたらと高い送料に馴らされてきていたので、国内宅配並の数字に感動さえしてしまう。
送料は節約したいから最初はなるべくまとめ買いしようと思っていたのに、どうも最近は国内の買い物同様見つけたらすぐ買う癖がつき出して困る。
ドルはかなり上がってるのに。

bol.com でそのうち買おうとお気に入りリストに溜めていたらいつの間にか売り切れ、をいくつか経験したのが響いているのかもしれない。
古書でもいいのだが、オランダから日本に発送してくれる書店はほとんどない。
オランダ語話者は日本語の1/5以下、しかも大抵のオランダ人は英語の本でも事足りる。
その辺が本の流通事情を物語っていて、売り切れが早くて重版があまりされないカンジがする。

本は一期一会、見つけたら即買わないと一生買い逃す、と、ネット書店が現れる前、書店を日がな一日巡り歩いた頃は思っていた。
国内で不自由することはなくなったが、地球の裏で買い漁ろうとするといまだにその法則に縛られるらしい。

2015/03/10/Tue    占いによる捜索　追記。

道々探しながらバス停に向かっている頃、電話がかかってきていた。
着ベルに気付かなかったのだが、気づいても知らない番号には基本出ない。
交番での拾遺物照会で、え、あったの？ と狐につままれた気分になった頃、もう一度かかってきていた。
電話を受けなければ自動的に留守番電話センターにつながるので、そこで名乗ってくれればと思うのだが残念ながらなかった。

解決した後でネットで電話番号を調べたら、おくすり手帳を発行した薬局だった。

聞くと、手帳には薬局の住所連絡先があるので警察から電話があったそうだ。
確かに薬局なら持ち主の連絡先も控えているし、連絡してもいい内容だ。
警察署にあること、照会番号、窓口の開いている曜日と時間まで、全部言付かっていてくれた。
最初に家を出た時に電話に出ていれば全く遠回りせずにたどり着けたのか。
全く余計なことばかりだった。

クリニックではケトン体はやはり怪しすぎると、もう一度検体を採った。
今度は迅速検査ではなく検査会社に送られるので、結果は週末に返ってくる。
(どこに依頼するのか聞いてみたかったなぁ、意味ないけど)

そして一夜明け、掃除は全然手をつけていない。
ダメすぎだろ、自分。

2015/03/09/Mon    占いによる捜索。

おくすり手帳をなくした。
かかりつけのクリニックに今日行こうと持って出たのに、バッグの中にない。

ボケている自分のことなので、家に忘れたかと一度戻って探したがない。
念入りに心あたりをひっくりかえして、見つからないことに次第に焦ってきた。
6枚もの(半分は死蔵だが)診察券もなくすと面倒だが、何より健康保険証。
こいつはなくせない。
既に前に一度再発行してもらってるから(……)。

テンパった末に占いにお伺いを立てる。
ーー家の中にありますか？ 「ないよ」
ーー掃除したら出てきたりしませんか!? ｢掃除は最っ高だね！ でもないよ！｣
ーー寒いし当てもなく探したくないんだけどほんとに家の中にない!?　「怠惰に活路はないよ！」
ーー会社か通勤途上ですか？ ｢そう、行動しよう、でも見当は外れるよ！｣
ーー見つかりますか!? ｢想像力ないなあ。見つかるよ｣
｢起死回生の気分は味わえるよ。あと余計なことばっかりするね｣
思いっきり説教された。

あくまでもテンパった自分の考えを整理するセルフ対話だと思うが、その通りにする。
とりあえず着替えて、最終目標を会社内と目算して、それなりの荷物をバッグに詰めて出た。
落ちてないかなと道をきょろきょろしつつ、バス停まで出た。
バスの落とし物としては上がっていないことは営業所に電話して確かめてある。
バスに乗る前に、警察の拾得物になっていないかと交番に入った。
あった。

所轄の拾得物に登録があるとわかった。
「名前と住所の確認できるものをお持ちですか」と聞かれたが、なんとうっかり、唯一の身分証明証パスポートを忘れてきた。
運転免許証は持っていないし、健康保険証は拾得物の中。
「会社の顔写真入りの社員証しか……」
とダメ元で言ってみたら、OKが出た。
会社まで行くつもりになっていたのが不幸中の幸いだったか。

バスで数停の警察署まで出向き、無事受け取った。
誰にどこで拾われたのかは全く教えてくれなかった。
これでクリニックに行ける。
……が、もう昼の診療は終わりの時間。
ついでと駅まで足を延ばして、意味もなくウィンドウショッピングなんかして遊んでいる。
落とし物捜索装備で出たはずが、なぜスタバでPCを広げられる完全外出装備なのか。
その上、駅前デパートで傘を買うつもりが、全く想定外のクレカまで作ってしまった。
「余計なことばっかり」
まできっちり占いのご託宣通りだった。
……ご託宣にしたがって掃除しよう。

2015/03/08/Sun    ？(なぞ)のケトン体。

「？の疾病」が来た。
気配を感じて2時間後にもう血が混じった。
いたたたたたた。
朝一番で休日診療所に転がり込む。

検体を出して迅速検査をしてもらう。
結果がひどいのは見る前からわかっている。
蛋白2+、ウロビリノーゲン+、PH1+、潜血3+、白血球500。
どこから見ても炎症を起こしている。
むしろいつもと同じならいつも通りに薬で治ると安心できるくらい。
が。

ケトン体が4+ というあまり見ない数字が出た。
「ちゃんと食べてる？」と聞かれた。
無理もない。
ヒトのカラダは糖質をエネルギー源として動いているが、糖質が足りないとカラダは脂肪を分解して糖質の代用品にする。
ケトン体はその代用品が使われている証拠で、いわば飢餓を示す物質だ。
しかし糖は充分すぎるほど摂っているつもりだし、糖代謝が阻害される糖尿の兆候もない。
ダイエットも当然していないし、？の疾病で嘔吐・下痢など食物の吸収が阻害されることもない。
糖が足りなくて飢餓を呈するほどの運動も肉体労働もしていないと思う。

第一、ここに来る数時間前にも症状に悲鳴あげながらもチョコナッツパイ食べてた……

「薬はここでは1日分しか出せないから、明日かかりつけの医師にきちんと続きの薬をもらって」と、恒例の注意を受けた後、
「検査ももう一度してもらって、たまたま体調が云々……」と、歯切れ悪いような首を捻りつつつぶやくような、半端なアドバイスも受けた。
数値が確定的ではないと見たんだろう。
糖が足りないのなら膵臓が壊れない程度に増やす方向で、かかりつけと相談した方がいいんだろうか。

2015/03/03/Tue    桃の節句。

例によって我が家の姫ふたりに、刺身を振舞う。
かりんさんにはまぐろ、ココアさんにはサーモン。
しかし、猫の食器に出しても食べない。
なぜか手からやらないとごちそうと認識してもらえない。
ふたりとも。
どうしてこうなった。

ヒトも「お節句だしぃ」と、昨日節制すると誓ったばかりなのにまた舌に良くてカラダに悪そうなものをつまむ。
その上、友人Tさんとまたお屋敷にご帰宅する。
チョコレートフォンデュに対するホワイトデー版、チーズフォンデュがお目当てだったが品切れは残念だった。
でもデザートプレート「シリウス」もホワイトデーな白いシリーズで、充分楽しめた。
やっぱり甘いものは幸せ。

2015/03/02/Mon    ヒダル神。

饑神――と書くそうだ。
山道などを歩いている最中に突然激しい空腹感、飢餓感、疲労感を覚え、手足が痺れたり体の自由を奪われたりして進めなくなり、時にはそのまま死んでしまうという。
そんな憑き方をする、行逢神、悪霊、または餓鬼。
憑かれるとされる場所は山道、峠、四辻、行倒れのあった場所などだそうだ。
饑い(ひだるい)とは、そのまま空腹である、ひもじい、という形容詞だ。

そのヒダル神に、スーパーのレジで清算をしている真っ最中に突然憑りつかれた。
肩がずしんと重くなり、腕もあげたくないほどだるくなり、足が震えて立っていたくなくなり、奇妙な不安感に襲われ、動悸もする。
やばい。

ヒダル神に憑かれた時はすぐに何か食べ物を口にすれば、動けるようになるという。
ちょうどおにぎり1個とチョコレートを持っていたので、店のベンチで食べた。
ほどなくして、震えが収まった。
ヒダル神は去ったようだ。
ヒダル神を防ぐためには前もって充分な量の食料を持ち歩くべきで、山道を行く際には弁当を全部食べてしまわず、一口分は残しておくのが心得と伝わっている。

この怪異の由来・伝承には諸説あるが、一つには急激な血糖値の低下が正体とされることがある。
山道などを食べずに歩けば腹も空くだろう、懸命に歩けば空腹に気づいた時にはへとへとでもう動けないかもしれない。
自分は今日は山道など歩いていないし、へとへとになる何かをした後でもないが、たまに突然低血糖になる、その体質が出たようだ。

「歩くおやつ箱」と呼ばれるほどチョコとアメを常備している意地汚もこういう非常時には役に立つ。
しかし実は、低血糖を繰り返す体質に膵臓を直撃する単糖類は良くない。
あくまでも非常用でなくてはいけない。
普段は穏やかにインスリンが分泌され、血糖値の変化が緩やかな食生活を心がけるのが望ましい。
具体的には精製糖や白米を避け、全粒粉や玄米、タンパク質、ビタミンミネラルを多く含む食事をゆっくりとる。
カフェイン、アルコール、ストレスも避けるべきとされる。

――そんなことが全部できたら、現代の都会の日本人、苦労しないと思うんである。
時間がなければ冷凍やレトルトにも頼り、炭水化物に偏りがちになる。
ビタミンもミネラルも二の次になる。
ストレスはヒダルさまなんぞよりマッハで憑りついて、おにぎり1個では消えてくれない。
おそらく、そんな多忙を言い訳にした不摂生の蓄積が、閾値を超えたんだろう。
(ヘモグロビンA1cや尿糖は定期的に検査していて、糖尿を疑われたことはない)

とはいえ症状まで出たことにちょっと反省して、全粒粉パンとか雑穀米とか根菜中心の煮物とか、最近サボっていた食材を再開してみようとは思った。
ストレス発散・お楽しみのチョコレートやケーキを絶たないで済むように。

そう、そもそも低血糖体質になった原因は多分、お菓子の糖類の取り過ぎ、「歩くおやつ箱」習慣なんである。
そのために逆におやつ箱を手放せなくなってるんである。多分。
それでも手放したくない執念で、今日からヒダル神避けの改善食生活。

2015/03/01/Sun    矢追純一。

カーク船長やミスタースポック、ドクターマッコイと昔の映像を見て寝て、起きて。
ぼんやりとテレビをつけたら、矢島正明さんの声が。
カーク船長……ではなくて、懐かしの「矢追純一UFOスペシャル」だった。

ケネディ暗殺、マジェスティック12、キャトルミューティレーション、UFO墜落、懐かしい。
つい引き込まれていたら、耳になじんだ川井憲次さんの音楽が流れてきた。
パトレイバーのOVA版のBGMだ。
制作はパトレイバーが88〜89年、このスペシャルは89年だからCDが出たばかりで早速使われたのか。
当時から使いやすい劇伴だったんだな。

ファミリー劇場はあまり見ないが、たまにツボに入るものがあるとなまじ熱心にテレビを見た時代のものだったりするので、一転離れられなくなる。