|
2015/11/30/Mon バスが事故った。
突然、長いクラクションとともに急ブレーキがかかった。
反射的に顔をあげると、右から車線変更しようとした軽自動車がかなりの進入角度でバスの手前に出ようとしたところでフリーズするのが目に入った。
バスは回避行動をしようとしたが、左側にそれほどスペースがないのでほとんど直進のまま。
バスの右横っ腹を軽の左の鼻先がガリガリと削り、後方で接触したまま停止した。
右ちょっと後ろの席に座っていたので、まともにぶつかるんじゃないかというくらい間近で見た。
バスの運転手はすぐに営業所に連絡、事故が起きたこと、ごく簡単な経緯、乗客に怪我はないことを伝えた。
それから車内アナウンスで、事故が起きたのでこのバスはここで運航中止すること、すぐに後続のバスに乗り換えてもらうこと、案内は次のバスが来次第するのでそれまで車内で待つように、と言い、前方の乗車扉を開けた。
自分の席から振り向くと軽の顔が見え、中で持ち主がやはりどこかに電話しているのが見えた。
怪我はない様子。
系統は違うが同じ行先のバスがすぐに来た。
この路線は本数が実に多いので、振替には事欠かない。
事故車の前につけた振替のバスに、前方の扉から案内された。
と同時に、ミニパトがやってきた。
早い。
道を数区画戻ったところに警察署があるし。
バスと、その横っ腹に斜めに立ち往生した軽とで大通り片側がほとんどふさがれてかなり周りには迷惑になっていたと思うが、どちらもレッカーの助けなしに動きそうだし、警察も早速動いているし、すみやかに片付くんだろう。
一歩間違えば自分の席に軽が突っ込んできてもおかしくない状況だったが、バスの対応がスムーズであまり実感も湧かなかった。
ミニパトを見て、ああ、本当に交通事故なんだ……と思った程度。
バスと軽の接触した跡も、反対側に降りたこともあって見ていない。
あまりじろじろ見るのもアレだし、
風水によれば、宝くじに「当たる」ことと車に「当たる」ことは風水にとって同義で、運が活発に動いている時はそれが幸運でも凶運であっても宝くじに当たる確率も高くなるそうだが、当たったところでこんなに自分の気分がスルーしてるんじゃ運は動いていないんだろうなぁ。
……掃除しよう。
せっかく布団カバーを新調したのに、久しぶりにココアさんにやられたし。
2015/11/26/Thu サポセンに電話。
セキュリティソフトが突然停止した。
サポート期間はたっぷり残っているのに、切れたと表示される。
期間内は再インストールできるはずなので、サイトに行ってダウンロードした。
が、その先にどうしても進めない。
ソフトのサイトのヘルプページなども役に立たたないので、サポートに電話した。
こういう時はさっさと聞くのが一番早い。
すぐに出てくれてホッとした。
実はもう一台のPCも妙な不具合を一つ抱えているが、いつ掛けても待たされるばかりなので棚上げ中。
ダウンロードについて自分が何か勘違いしていて、それを誘導してくれれば解決すると思っていたが、先方からは「リモートサポート」を薦められた。
先方がこちらのPCにリモートログインして、直接操作、インストールをしてくれるというもの。
ネットセキュリティ的にどうかと思うサポート手段だが、先方自身がセキュリティソフトの専門だし、とお願いした。
2、30分ほど、と言われてインストールにそんなにかかったっけ!? と驚きつつ了承した。
が、1時間たってもリモート操作が終わらない。
操作されている画面はこちらから見えるのだが、自サイトからダウンロード、インストール手順、中止、再起動、再びリモートログインしてインストールの試み……を繰り返している。
これはどうも思ったより厄介だったらしい。
「外付けの記憶装置を外していただけますか」と電話が来た。
突っ込んであるマイクロSDとUSBフラッシュメモリを外した。
リモート操作は起動とともに自動的に立ち上がるカレンダーなどのソフトも、一時的に切った。
セキュリティソフトの前のセットアップファイルなども念入りに消去している。
なるほど、ソフトの立ち上げが思うようにいかない時はこういう風に妨げるかもしれない可能性を潰してリトライするんだなー、と勉強になった。
もしかしたら、自分が何かする時にも少しは参考になるかもしれない。
外付けを外してからさらに1時間、やっと「ソフトが動いていることを確認してください」と電話が来た。
プロが2時間がかり……多分自分で意固地になっていたら一生解決しなかったろう。
2時間頑張ってくれたサポセンの人は、大陸っぽいアクセントが気になっていた。
ログイン名は「Zhu」だった。
サポートのアフターアンケートメールが来て、やはり「朱」さんだったことがわかった。
純粋に偶然なのだが、感謝の気持ちが上乗せされた気分になった。
2015/11/25/Wed おくすり飲めたね。
ココアさんの薬吐き出しスキルがアップして、まるでバレーボールのブロックのように入れるなり確実に口の外にペッと出す。
そして一緒に飲み込ませようとしたチーズだけをうまく舌で絡めとる。
また無駄な高等技術を……
しかしヒトだって霊長類の頂点、次の手を打つ。
押し込もうとして偶然そうなって気づいただけだけど。
チーズで薬を初めから包んでしまえば、丸呑みする性質の猫はほぼ気づかず飲んでしまってくれると。
今までの苦労は何だったんだ。
「おくすり飲めたね」という龍角散の商品がある。
子供の好きそうなフルーツ味のゼリーで、薬をこれで包んで飲ませる。
どこの薬局にも置いてあるのに、猫にも同じことができるのは気づかなかった。
これからトシをとって、ますます薬を飲む機会が増えそうなココアさん、これからはクリームチーズがココアさんの「おくすり飲めたね」になる。
ただ、かりんさんには同様に使えそうなものがまだないのがちょっと心配。
2015/11/24/Tue ロボットの時代。
サイボーグの、たとえば義手を壊したら、それは傷害か、器物破損か。
遠隔操作で己の分身のように動くアンドロイド(「接続された女」みたいな)を他国に送り込んだら、不法侵入は適用されるのか、拘束したら人権侵害に当たるのか。
人工知能が作曲をしたら、その作品の著作権は誰に帰すのか。
そんなSFの世界観のごとき問題を、ついにNHKが解説しだした。
NHKが取り上げたらなんだか現実味が増すなぁ、と感慨深い。
ネットの法整備でさえいまだあやふやな日本、そんなものに対処できるのはいつのことになるか、とも思うが。
2015/11/22/Sun 王であるキリストの主日。
今日はカトリックの暦の、1年間の最後の日曜日。
キリストが万物を支配することを祝う日とされる。
1925年の制定で、かなり新しい。
12月に生まれて、1月に世に出て、3〜4月に十字架にかかって復活してから長いこと。
昇天したり、弟子たちの上に精霊が降臨したり、色々とイベントはあるが、11月1日に諸聖人、2日にすべての死者のために祈って、やっと今日世界が完成する。
カトリックの師走みたいなものか。
来週の日曜日はもう待降節、つまり来週からがクリスマスを楽しみにしていい期間なわけだが、クリスマス商戦はとっくに始まっている。
悠長に暦を守っているわけにいかないのが商いってわけか。
教会が商人を嫌った一端だったりして。
季節関係なくアタマが祝日な自分は、時々「年越しメドレー」を歌いながら仕事している。
メニューは
アヴェマリア -受胎告知
アデステ(日本語名「きたれ友よ」または「神の御子は今宵しも」) -クリスマスの定番
荒野の果てに -クリスマスの定番
諸人こぞりて -クリスマスの定番
第九 -この辺から日本の年末に突入
乾杯の歌(ドイツ民謡というかメイン大学の学生歌) -昔の紅白の入場曲
蛍の光 -紅白の締め
美しき青きドナウ -ウィーンフィルニューイヤーコンサート
ラデツキー行進曲 -これもウィーンフィル
花(滝廉太郎) -ついでに春まで行っちゃった
結構一人で盛り上がっている。
傍から見たらおかしいヒトにしか見えないのはわかっているから小声や脳内にとどめたいが、多分聞かれている。
年末で繁忙で、アゲ調子にでもならないとやってけないからいいんだ、と開き直る。
街はクリスマス模様で、華やかだし。
今年は日フィルの第九のチケットを確保したから、年末の楽しみも増えたし。
2015/11/20/Fri 薬のごほうび。
一昨日からココアさんがハンガーラックの下で、私の布バッグを敷物にして籠城している。
ベッドの羽根布団の方が暖かいのに。
どうも、病院へ連れて行ったり薬を飲ませたりしたので警戒している模様。
でも薬は飲ませなければならない。
第一、飲ませ始めたら良くなってもその後1週間ごとに減薬していく、突然やめてはいけない薬だ。
そこで、短時間で勝負すべく、袋やラミネートから出した薬を用意する。
籠城していても、これ見よがしにクリームチーズの包装を開けると、そのアルミ箔を切る音で驚喜したココアさんが飛んでくる。
目を輝かせたココアさんには悪いが、さっと捕まえ、しっかりホールドして座り、固定できているうちに頭を上に向けてさっと口をこじ開け、喉の奥に薬を放り込む。
ちょっとでも放り込む位置が浅いと、すぐに吐き出されてしまうため、思い切りと技が必要になる。
そしてココアさんはまた抱っこが嫌いになりかける。
今回はもっと頼りになりそうな武器がある。
薬を吐こうとする口に、チーズをぺたりと押し付けるんである。
目論み通りかそれ以上にココアさんの気分が「イヤーッ!」から「おいしいモノ!」に振り切れた。
でも、食べ終わってもう出ないと見切りをつけるとまた籠城。
時にはゴハンさえ持っていかないと食べない。
早く終わらせてハゲが治れば、固定なんかしなくてすんで、ただおいしいチーズにありつけるのに。
2015/11/18/Wed 年に一度の大通院。
朝起きて、手順を決めてよしっ、と決心した。
カート、かご、洗濯ネットを準備する。
猫トイレを掃除して、かりんさんを2度入れたがしなかったので諦めた。
洗濯ネットにかりんさんを入れてペットシーツを敷いた大バッグに入れて蓋をする。
早くも抗議の声をあげているが、急いで何が起きたか察したココアさんを捕まえ、ネットに入れて小さいカゴに。
かりんさんは年に1度のワクチンのためで、この健康優良児は本当にこの1度きりしか病院に行かない。
鳴き喚いてやっぱり盛大に漏らしてしまっていた。
だから出かける前にトイレに入れるのに。
来年は時間より何が何でもトイレが済んでから出よう。
体重は7.89s、もうどこへ出しても恥ずかしい肥満だ。
皮下脂肪が厚くて心音が聞き取れません……と言われてしまった。
環境的に難しいが、ダイエットが急務に。
ふたり同時に連れて行ったのは、同じ環境で同じように食べさせていても行動の違いでこれだけ体格に差が出ているのを獣医師に見てもらう目的もあった。
5年くらい前は6sちょっとと5.5sで、差がなかったんだよなぁ。
ココアさんはまた派手に舐めハゲを作ってしまっているのと、水を飲み過ぎるのが気になったので診察に。
今回は酵母はないが、傷につく雑菌が検出された。
薬を出されて、また無理やり口を開けて飲ませる日々が始まる。
薬を飲むと飲水量が増えるそうで、体重4.5sと前回から変化がないこともあって、水を飲む件についてはハゲが治ってから。
帰ってからはココアさんを放し、かりんさんは厳重に捕まえたまま風呂場へ。
ワクチンの直後に風呂に入れるのはよくないかもしれないが、粗相まみれでは部屋に出せない。
8s近い暴れん坊を洗うのはしんどい
ご機嫌最悪になったお嬢様を素早くタオルでくるんで、押さえつけつつなだめつつ、大嫌いなドライヤーで乾かすのも大仕事。
自分の食事の支度を超手早くして、部屋に上がるとかりんさんは尻尾を震わせて歓迎してきた。
わずか10分で、あれだけ怒っていたのをコロッと忘れる、さすがだ。
ココアさんはずっと布団の奥で様子をうかがっていたのに。
ふたりともゴハンして、やっと落ち着いたがココアさんにはこれから薬が待っている。
自分もかりんさんが汚したネットやバッグやタオルやらの後始末が待っている。
年に1度の大騒ぎは半日掛かりの大仕事。
だけど、整形外科の専門病院である掛かり付けには、今日も埼玉から通院しているおばあちゃん犬がいたりもした。
犬も猫もヒトも、病院に行くのは己のためだけど大変。
2015/11/17/Tue ダム広場の冬。
ダム広場定点観測。
クリスマスの飾りつけがされ、町の中心地に華やかさが加わった。
10℃程度で小雨模様でも、夜9時の EURO PUB のテラスは楽しそうだ。
フードをかぶっても外に居たい心境は、寒がりの自分にはちょっと理解が難しいが。
パリのテロ事件を受けて、王宮も三色にライトアップしている。
この三色ライト、東京タワーもそうだがモニュメントによっては配置が90度回転する。
上から赤・白・青になるとオランダ国旗。
三色旗の国旗は紛らわしい。
オランダ人もそのあたりに突っ込んでいた様子。
世界の追悼のライトはテロを許さない心の表れと理解している。
平和な生活を絶たれた犠牲者の皆様には哀悼の意を。
これは同意する。
でもシリアの空爆やトルコのテロ事件やアメリカに誤爆されたアフガニスタンの病院にはこんなムーブメントは起きたのか。
今回三色ライトを掲げた国がそうしたとは寡聞にして知らない。
自分たちとの近さとか、世界的な影響力とか、国相互の関係性とか複雑な要素を合わせた上の結果でも、ヒトの命は平等じゃない。
天災に見舞われた後、頑張れ日本と世界が言う映像を見て心が動いたのは、ありがとう、頑張るよ、という素直な感情とは別に、忘れられてない、ちゃんと尊重されている、という証明にホッとしている、そんな姑息な気持ちも混じっていたと思う。
2015/11/15/Sun マーライオン。(キタナイ話注意)
いつも通りの時間にいつも通りの猫ズのゴハン。
しかしココアさんの食いつきが悪い。
ので、ココアさんが好きな缶を、アタマの中で食べた量から逆算してちょうどいいくらいと思った分量、皿にあけた。
窓際のお気に入りの場所で、お気に入りのゴハン、もくろみ通りパクパクと食べてくれた。
が。
平らげて直後に、思いっっっ切り戻した。
噴水のように弧を描いて。
その先は布団とか半纏とか脱ぎ散らかしたパジャマとか着ようと思っていたシャツとか……
涙目ですぐに拭いた。
やけに水っぽい。
最近ココアさんは水をよく飲む。
これがいいことか悪いことか、わからないので今度予防注射の折にでも獣医に聞いてみようと思っているのだが、とにかく水を飲む様子をよく見る。
おそらく食事の前に、水を結構飲んでいたんだろう。
満腹になりすぎるとすぐ戻すのはわかっているので、普段の一食の量より多くならないよう皿に盛る量に気をつけたのに、やはり直前に何を食べたか把握していないとダメか。
アレを「マーライオン」となぞらえたのが実に納得いくような、見事に弧を描いた様は当分トラウマになりそうだ。
ヒトのそれと違ってなぜか食べ物の臭いしかしないので、拭き掃除にそれほど抵抗はないのだが。
そして、天気も微妙なのにまた特大の洗濯祭り。
ココアさんはヨーグルトに好きなドライと、食べそびれた分の埋め合わせ以上にさらに贅沢にお食事にいそしむ。
最近お粗相がないが、その代わりなんだろうか。
2015/11/12/Thu ビリヤードものなのでツッコむ。
「まじっく快斗1412」をたまたま見た。
助手を務める「寺井(ジイ)ちゃん」はビリヤード場のオーナーで、その人の過去に関する話。
だからビリヤードの場面が多く登場する。
ビリヤード台の上を転がる玉はCGだった。
なるほど、昔、「ブレイクショット」をアニメ化できないものかと言ってみた時に、アニメーターをしていたビリヤード仲間が、「ボールの回転を描くのがすごく難しい」と言っていたっけ。
影もリアルに描けるCGになってそれっぽく見えるようになった。
でも味気ないというか、本物より無機質というか。
快斗はナインボールを知らず、「ストレートプールなら知ってるけど」と言った。
ちょっと待て。
「ハスラー2」以降入ってきた人はナインボールが超主流で、もっと簡単なエイトボールさえ知らない、という人も少なくないと思うけど。
今のポケットの公式戦はナインボール、それもファウルの処理を簡潔にした「テキサスエクスプレスルール」が主だし。
ビリヤード場に出入りしていて「ストレートプールなら」はないんじゃないか?
ストレートプールこと14-1なんて、ポール・ニューマンの昔の「ハスラー」の方では。
そんな快斗だからか、ハウスキューで勝負に臨んでいたけれど、ちょっと無理がありすぎないか。
勝負のプールバーは18歳未満お断りの高級な場所だから、ハウスキューの手入れもそこらのビリヤード場よりいいかもしれないが、せめてジイちゃんのところで使い慣れたものでも持ってきた方がよくなかったか。
勝負の出だしがまるっきりトーシロなのはそのせいもあるんじゃないか。
というか、ジイちゃんのところに出入りしてる割りにあまりにもトーシロ過ぎないか。
ナインボールも知らないくらい興味ないんじゃ仕方ないかもしれないけど……
「寺井ちゃん」の店は快斗のアジトの一つだからギミックを仕込みたいのはわかるけど、ビリヤード台は1枚板のスレートだからその下にモノを仕込むのはちょっときついし、その上でゲームをやったら一般客でも違和感を感じそうだし、ポケットからボールを回収するレールはどこへ行ったのとかも気になる。
ラシャの上にいろんな道具を並べるのも出来れば勘弁してほしいと思わないかな、オーナー的には。
傷がつかないかドキドキした。
ポケットの真ん前に9ボールがある時に、大勝負ならそれを外すこともあり得ないではないけれど、さすがにその短距離はない。
まるで私らのレベルのゲームだ。
バンキングは超ハイレベルなのに。
手玉を横に外すなら、もっと厚みは薄いはずだし、ほとんどドテン(厚み1/1=一直線)に近いなら、手玉は引くでしょう。
アーティスティックとまでは言わないけれど、ハスラークラスなら基本の技術は抑えようよ。
ビリヤードは物理学だよ。
キューを構えたポーズを顔が見えるアングルから描くと、パースがかなりきつくて結構描きづらい。
動かして、先が細いキューを前にせり出すのはもっと表現しづらい。
あれ、もっと腰が入ると気持ちいいポーズになるんだけどな。
ビリヤード台の大きさが安定しなくて、時々スヌーカー台みたい。
あるいはホームサイズみたい。
ビリヤード台の間がなさ過ぎて、あれじゃ隣とぶつかるどころか構えられないよ。
キ ュ ー を 振 り 回 す な あ ぁ ぁ ぁ ぁ っ !!!!!
絵が変わるたびに気が気じゃなくて、細かいところばかり気になって仕方なかった。
最初はふ〜ん、と見ていたのに、どんどん昔の記憶や知識が掘り起こされてきて、???の嵐になった。
ストーリーそっちのけで……
ああ、クロゼットで眠りっぱなしのマイキュー出したい。
ところでチャンピオンだけが持つことができる「伝説のキュー」って、結局何が伝説だったんだろう。
タッドみたいな伝説級の職人が作ったのか。
ゲーム中になにか曰くがあったのか。
邪魔そうな石が埋め込まれてるけど、特別な工芸品なのか。
カーボンキューみたいに素材が違うのか。
はたまたダグラスキューや髑髏キューのように特別な技が使えるのか。
ちなみにポケットプロの世界では100万円超(1990年代当時)のキューは当たり前で、フルオーダーの特注品もごろごろしている。
特注キューもちょっと使うと店のなじみに気前よく譲ってしまうプロもいた。
曰くのあるオールドキューも結構普通に目にすることができる。
どんな伝説なのか、本筋差し置いて、ほんとにそこが気になる。
2015/11/11/Wed 本、届く。
買い捲った品が続々届きつつある。
送料無料まで数をあげた猫の食料とかは必ず消費するとわかっているからしたことだが、置き場所に悩んで調子に乗ったことにちょっと後悔している。
本も届く。
オランダ語学とか、オランダの花卉業界から学んだ起業とか、南蛮文化をまとめた長崎紹介とか、江戸時代に流入した西洋文化とか、フェルメールを中心とする17世紀のオランダ風俗画とか。
古書だがどれも割合いい状態なのが嬉しい。
特に、新異国叢書のメイラン著「日本」。
箱も小口も触れれば切れそうにエッジが完全で、スリップやアンケートはがき、広告までそのまま手付かずの、ほぼ新品。
しかし、首を捻るものが一緒に挟まっていた。
新聞の切り抜きだ。
どこの新聞かはわからない。
メイランの「日本」、つまりこの本の原著が入手困難で、偶然入手した訳者が翻訳を完成させたことを書いている、写真入りのインタビュー記事だ。
いくつか赤鉛筆でラインが引かれ、余白に「02,4,19」と鉛筆で書いてある。
(この本は2002年1月25日発行)
出版社か、あるいはそれに近い日蘭関係研究者が誰かにこの紹介記事を添えて謹呈したんだろうか。
まさか訳者のものではあるまい。
きれいに二つ折りにされて挟まっていたそれが、ただの新品の本にない人間臭さを漂わせた。
メイランは1827年に長崎に来て商館長となった。
フランスの支配から逃れてオランダが王国として復活して間もなく、最初の国王となったウィレム1世のもと、空白期間を経た国や植民地やその周辺についての知識の収集と普及が必要だった。
メイランが日本について事細かに書いたこの本も、そうした要求により書かれたとみられている。
日本の行政、宗教から日本人の生活、一生の行事まで、オランダ人から見た当時の日本人の描写が興味深い。
巻末には翻訳者が所有するもう一つのメイランの著書「日欧貿易史概観」(1833年)の原文が一部復刻されている。
近世オランダ語を頭を絞りながら読むのも勉強になっていいかもしれないが、全文翻訳して出版してくれないかな。
日蘭関係400年の節目からだいぶ経って、この手の本のピークは去ってしまってるから需要がなくて無理かな。
新異国叢書のシリーズもとっくに完結してるしな。
メイランの文章は独特で翻訳が至極困難と訳者が自分で書いてるしな。
この翻訳者はご高齢で、刊行後の04年にお亡くなりになってしまった。
誰か引き継いで翻訳して、出版できる場ができないものだろうか、もったいない。
2015/11/09/Mon 牛乳の狩人。
食べること優先でメニューに心砕いたのが功を奏したのか、単に涼しくなったせいか、ココアさんが食べることに意欲的になってきた。
しかし、口はさらに奢っている。
缶食は缶の底の方がちょっと沈殿で色が変わっている。
ココアさんはそれを食べない。
ココアさんが上の方を食べ、下はかりんさんの皿にあけるようになった。
気にしないいい子だけど、ごめん、かりんさん。
いつも通り2種類をふたりに半分ずつ分けて、機嫌と好みが合えば全部食べる。
それでもまだ待っているココアさん。
そーか、チーズ風味のドライが欲しいのか。
かりんさんはこれを好きではないが、袋を開けると飛んでくるので、かりんさんにも好みのドライを開ける羽目になる。
それでも気がつくと、じっとこちらを見ているココアさん。
両手をきっちりそろえて、尻尾を巻き畳んで、まるで正座で三つ指つくような素晴らしい姿勢で、まっすぐにこちらを見つめているココアさん。
これはプレッシャーがハンパない。
しかもいつまでもその姿勢で待ち続けている。
さすが猫。
本来、食べるためには狩りをする生き物だ。
目的の食べ物が手に入るまで、辛抱強くじっと待ち続ける、果てしない根気がDNAに刷り込まれている生き物だ。
そしてヒトにはそのプレッシャーに耐える根性なんかどこにもない。
まずヨーグルト、次にもう一度好物のドライの別味。
さらにクリームチーズ。
以前はおつまみ用の一口チーズをあげていたが塩分が心配だったところ、最近クリームチーズが格段に塩分が少ないと気づいて、ハードルが下がった。
自然とそこそこいいグレードのものとなった。
また口が奢っていく上、着々と「待っていればおいしいものが狩れる」と学習が強化されつつある。
そこへきて、最近自分が生クリーム病にかかっていて誕生日だからとケーキまで連続しているので、こってりのクリームにココアさんもありつく。
狩人が飽きて庶民レベルに慣れることってあるんだろうか、と心配になる。
2015/11/08/Sun ハピバメールとお買い物三昧の果ての金銀島。
当日前日から様々な縁の方からおめでとうをいただいている。
皆様に、改めて
ありがとうございます
また1年、よろしくお願いいたします
そして企業からのメールもおめでとうモードのポイントやクーポン券がたくさん来る。
登録して3年、いまだに初めてのお買い物割引券がついてくるけど今年も買いそうにない雑貨屋とか
何度もらっても買いたいものがなくて期限切れを繰り返すPCショップとか
タイミング悪く、もう買い物を済ませてしまった本屋とか
でも猫メシの買い出しで財布のひもが緩んだら、ついでとばかりにまたオランダ関係の本を10冊ほどポチってしまった。
オランダ版 Amazon こと bol.com からも2.5ユーロのサービス券が来た。
先日、サイトに入れなくて何かしたっけ!? とビビったが、「このサイトは今空気中にあります」という言い回しが、どうやらオランダ語でいう「サイト改装中」の意だったらしい。
無事新しいサイトに入れて、改装されたところをチェックして、ついでに面白い本がないかと丹念に見回る。
Kaizen(改善)という単語が、ビジネス用語としてオランダでも定着しているのがわかった。
どうやら日本が舞台で Kogaratsu というタイトルの劇画風コミック?は、「木枯し」の聞き間違いだろうか。
Nanbu という単語と 1643 という数字が目に入った。
アレか、とアタリをつけて解説を読んだら、その通り、ブレスケンス号事件だった。
鎖国後に、東インド会社のオランダ人の船が盛岡藩領に流れ着き、藩主南部重直の元で拘束された事件だ。
拘束はすぐに解けたものの、将軍にその感謝の意を示さなかった、ということでその後拗れに拗れた。
日本通の元商館長の起死回生の機転で芝居がかったほどの特使団と贈り物を仕立て、一転良好な関係まで持ち込んだ……
多分、この小芝居のために死ぬかもしれないと予見された上で特使一行に加えられ、実際に船上で亡くなり、防腐処置されて正装で幕府側にお披露目され、日本の寺に埋葬された正使の法学博士が一番可哀想。
本の解説ではこの一行を「偽の」という単語で表現しているが、その読み方でいいんだろうか。
今日のオランダ側がこの事件をどう解釈しているのか、ちょっと興味がわいた。
節目だし―と食べて飲んで遊んで買い物しまくった週末の仕上げは、また高いユーロでの本の買い出しになりそうだ。
ブレスケンス号は、もう1隻の船とともに東インド会社の特命を受けて東日本の沖をうろついていた。
伝説の「金銀島」を探していたのだ。
当時の世界の銀の1/3をも産出していた日本は残念ながら「黄金の島」ではないとわかってしまったが「銀島」と位置付けられ、ならば「金島」が近くにあると目されていて、日本の東、北緯37度付近と無駄に詳しい分析までしていた。
これが実在しないと世界が諦めるのは、この事件から150年も後のこと。
その頃には日本はオランダや中国との貿易で銀も大分使い果たして、「銀島」も消えてしまった。
宵越しの銭を持たねェ国だったんだな、日本……
金は goud 、銀は zilver と綴る。
金の読みは蘭語特有の G の発音で「は(ほ)ウト」というのはいいとして、銀が「ジルヴェール」に近いのが、関係はないが24年組愛読者としてはちょっと記憶の奥でぴくっとするものがある。
2015/11/06/Fri 一つトシをとった日にしてること。
このところ休日返上・休憩も返上・残業続きだったのが、珍しくまったりと勤務が終わった。
うちに帰ったら緩んだ空気を察したかのように、ごちそうをひたすら待つココアさんとはしゃぎまくってまとわりついて膝に無理やりのし上がってくるかりんさん。
買い出しに出るつもりだったが、帰って荷物を置いたらそんな気は吹っ飛んでしまった。
買い出しはネットスーパーに頼んだ。
頂き物を中心にワインやお菓子やつまみ類などを並べて、週末は溜まったアニメ類でお手軽にシアターモードといこう。
最近は特別な日に格別なことを用意する気力がない気がする。
格別なお祝いは3日前にマイミクTさんの計らいで頂いたし。
特に何もない日の方が思いつきでスペシャルイベントを起こせるのは、やっぱりアタマの配線が逆なせいだろうか。
誕生日ってこと自体、出勤したら終わり間近に「今日何日だっけ」と聞かれるまでとんと忘れていたくらいだから、もうそれほど意識する意味もないんだろうか。
と、こんな今日、ネットスーパーの手続きの後でふと思い出した昔のテレビドラマを検索してみた。
テレビドラマは結構個人サイトが作るデータベースが充実しているので、断片的な記憶を手掛かりになんとか探し当てることができた。
ただ、セル媒体になったこともないマイナーなドラマなせいか画像の一枚も出てこない。
いくつかのデータベースサイトを回って、やっとテーマ曲が1回だけオムニバスCDに収録されたことがあるとわかった。
とても印象深かったこのテーマ曲が実は目当てだったのだが、自分が見たのは70年代終わりのリメイク、60年代の最初の放映と音が同じなのかわからない。
試聴したいが、発売時期が古いので試聴リンクを置いている売り場がない。
当然動画サイトにも上がっていない。
80曲も入っている懐かしのTV番組テーマ集の目次を睨みつつ、賭けて買ってしまうかどうか悩んでいる。
このテーマ曲の作者は冬木透さんであると、今更ながらサイトのおかげで知った。
昨日もウルトラ警備隊や特車隊の歌(パトレイバーの。ゴジラの方は伊福部さんだし)を歌いながら社内を走り回っていたところだった。
ヲタクセンサーは何にも意識しなくても、普通の法廷ドラマからでもそういうものを選び取って記憶に焼き付けているのか、と37年前の記憶を掘り起こして再認識した、そんな、中年ヲタクの1年の節目。
2015/11/03/Tue バースデーご帰宅。
友人Tさんにはよく「お屋敷」へのお誘いを受けるが、今月は誕生月なのでちょっと特別な「ご帰宅」になる。
執事がフットマン二人を従えてテーブル前に立ち、ひときわ大きな声で「お誕生日おめでとうございます!」と宣言され、フロア中の使用人たちやお嬢様方の拍手を受ける。
ちょっとした晒しものだが、もう何年も続いているし、ご帰宅するたび2、3人のお誕生日に出会うことが珍しくないので、大分慣れてきた。
悠然と祝福を受けるふりもできるようになったつもり。
内心は変わらず大汗だとしても。
そういえば初めてのご帰宅の時には、「お帰りなさいませ、お嬢様」というドアマンの挨拶に「ただいまっ」と当然のように返すお嬢様にビビったが、気がついたら出る時の執事の「いってらっしゃいませ、お嬢様」に「いってきます」と返せるようになっていた。
人間、成長するものだ。(どこへ?)
オーダーは3段のアフタヌーンティー、デザートプレートは季節の果物をふんだんに使ったもの。
りんごのケーキ、ゆずのジュレとソルベ、柿のマドレーヌ。
真っ赤なモミジの葉が散らされた皿には「Happy Birthday」の文字がチョコレートで書かれている。
うーん、幸せ。
お上品に甘いものを堪能した後は、格安チェーン居酒屋にハシゴして、焼き鳥とビールでがっつり系を楽しむ。
居酒屋には珍しいことに完全禁煙の店だ。
席はあっという間にいっぱいになったから、結構需要はあるんだろう。
お屋敷とは一転、あけっぴろげな庶民に戻って、とりとめもなくしゃべりまくる。
飲み食いして開放的になって帰途につくと、なぜ何か買って帰りたくなるんだろう。
大抵コンビニに寄って、酔い覚ましの名目でお茶を買ったり、今度はしょっぱいお菓子とか言ってポテチなど買ってしまう。
うっかりするとパフェやプリンなどにも手を出してしまう。
そしてなぜかかりんさんとココアさんにも〜と、猫おやつを買ってしまう。
寿司折をぶら下げて帰るお父さんのような行動だが、なぜ買いたくなるのかは自分でもわからない。