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2010/12/31/Fri 大晦日。
年越し前の悪あがき、第九をBGMに今更ながら掃除をした。
注連飾りや鏡餅を置いて、少しだけご馳走やおやつも用意して、年越しそばも用意して。
今年最後の日の入りを窓から見た。
そして、なぜか来年の夏コミ申込書に手をかけている。
昨日新刊を出せなかった反省は確かにあるが、このモチベーションがきちんと向くべき時に向くべき方向に向けばいいのに。
とりあえず、今やる気になったなら今やらないと今度は締め切り秒読みに焦ることになるので、やっておく。
2010/12/30/Thu 縦読み@ビッグサイト
カルピスからこの冬新発売の「ほっともも」を買って会場入りした。
桃味でとろみがあって、おいしいのだが、パッケージをいきなり縦読みされると……
いくら場所が場所だからって。
2010/12/24/Fri でかい。
いつも使っている小ぶりの洗濯かごが空いていると、かりんさんが当然のようにすとんと入る。
4年前から見慣れた光景。
しかし、その大きさは4年前とは遠くかけ離れている。
一回り大きい、いわゆる「洗濯かご」にかりんさんが入ったので、比較してみた。
拾った時400gだった子猫は、今や6.1kgの大猫に。
写真を見せるだけで「お、大きいですね……」と言われるのも無理はないか、と半ばその大きさに見惚れる。
2010/12/22/Wed 延命の妙薬。
ラパマイシンという免疫抑制剤がある。
イースター島の土中の菌から発見された物質で、イースター島のポリネシア語名「ラパ・ヌイ」から命名された。
この薬にはがん治療作用があるらしい。
強い免疫抑制剤なのに、免疫低下による日和見感染症の代表と言えるカポジ肉腫の進行が抑えられたり、悪性リンパ腫が不活性化されたりと、不思議な働きをする。
そして、一番目を惹くのは、ラパマイシンを与えられたマウス(生後20ヶ月、ヒト換算で60歳前後)の寿命が与えられる前より28-38%伸び、最大寿命は全体で9-14%延びたという研究。
ヒトにも適用できるなら、夢の長寿薬となりうる。
しかしラパマイシンはあくまでも免疫抑制剤として販売・処方されており、安易な服薬はできない、という。
逆に、この薬を投与されるような病気に罹ったら、治療ついでに寿命が延びるのだろうか、と本末転倒なことを考えてしまう。
ただ、この薬を個人輸入するとしたら、医師の書類・捺印が必要で、100錠14〜20万円くらいかかる。
2010/12/21/Tue 信仰とか縁とかいろいろグダグダな家。
近所の爬虫類専門店に度々白蛇が入荷する。
また最近入っていたので猫がいなかったら買っちゃってたかも、と知人にうきうきと言ったら実に嫌そうな顔をされた。
親しい関係にはそういうものが大好きな人が多いが、世間一般では爬虫類は嫌われ者で、それが普通の反応なのだとちょっと気づかされた。
白蛇には少しばかり縁がある。
母方の祖父は若かりし頃、高熱を出して生死の境をさまよったことがあるという。
そに旅の僧が現れ、言った。
「私は成田山新勝寺の者である。この家に白蛇を食って死にかけているものがいるだろう。その蛇は神の使いであり、それを食ってしまったために祟られているのである。私が調伏して進ぜよう。」
祖父はたちまち回復し、成田山を信仰するようになり、上京後は別院に程近い場所に居をかまえ、本山も度々参詣した。
その話が本当なら、成田山のおかげで母も私も誕生したのだが、問題がある。
父の方は北関東の一角にとても多い苗字だが(某業界ではそこそこなじみの名で、ご家族の出身はそちらですか、と一発で看破されたこともある)、幼い頃からそこは平将門の家臣の落人村だと聞かされていた。
成田山は、将門を討つために天皇の密命により下向した僧正が祈祷を行なったことが起源となった寺だ。
将門とその家来の子孫は、千年経った今でも決して成田山を参詣しない。
大河ドラマ「風と雲と虹と」の出演者も、節分の豆まき(大河ドラマ出演者は成田山の豆まき参加が通例となっている)を辞退したくらいだ。
千年の因縁が自分でぶつかるって、どんな死亡フラグだ。
昨年の今頃、父方が本当に将門の家臣なのか調べてみた。
結果、南朝方の某家の傍流である可能性がかなり高いことがわかった。
将門の乱の300年後に南朝についていたのなら将門の一派ではあるまいが、どのみち朝敵だ。
江戸時代に大きな事件を起こして幕府と世間を騒がせた一団にも同姓の者がいるが、その人物も同じ村の出と知った。
将門はともかく、どうもお上に逆らう血筋のようだ。
母方の家紋は神職系に多い紋で、祖父の白蛇の話も真相はともかく、明治の頃にそうしたやり取りがあってもおかしくないと思える。
白蛇にうっとりとする自分は、どちらかといえば母方が濃いのかもしれない。
ただ、両親は若い頃にカリスマ的修道士に出会ってそろってカトリックに入信してしまい、私も幼児洗礼を受けている。
(私とその次あたりで飽きたらしく、下の兄弟はカトリック教育を受けていない)
祖父存命時に暮らしていた家は、一部屋に神棚、台所に荒神様、奥に仏間、二階に十字架の祭壇、一番親しい大叔母は創価とカオスのような環境で、時はオカルトブーム、二階の祭壇の前で私は降霊術にハマっていた。
成田山は真言宗だが祖母は浄土宗で、しかもカミサマはなんでもありがたいものという前衛的平等思想の人で、クリスマスには神棚や仏壇にもにケーキを、正月には祭壇にも鏡餅を、お彼岸には同じくおはぎを供えていた。
祖父は浄土宗の方で弔われた。
もし守護霊が私にもついているなら、どんな信仰を持ったどんな縁の人物なのか、想像もつかない。
2010/12/19/Sun 雑草の正体。
6階のベランダと言えど、雑草はやってくる。
苗と一緒に土に紛れ込んでいるのはもちろん、風に飛ばされてきたり、時には鳥が運んでくるものもある。
手すりのハンギングバスケットに、なにやら草が生えたのが初夏。
ここで摘むのが普通のガーデナーなのだろうが、ずぼらは正体が知りたいこともあり放っていたので、夏の間にぐんぐん伸びた。
秋口、とても見覚えのあるナス科特有の形の花が咲いた。
いや、しかしあれは低木とはいえ木だし、コッチは枝分かれもせずすっと伸びていて草に見えるし、と戸惑っていたら、決定的な実をつけた。
冬サンゴに間違いない。
しかもウチに元からあるのと同じ、緑色の実が大きくなり、いったん白くならずにオレンジ色になる、園芸種「ビッグボーイ」。
枝分かれも始まり、根の方が草にも見える緑色から、しっかりした木の幹の色に変わり始めてもいた。
推察できることは、カラスが(実は直径2cmくらいあるので他の鳥には食べられない)実を食べて、排泄物をハンギングバスケットの方にしていき、芽を出して育ったということ。
冬サンゴは毒があるというのに、調べてみたらまれに鳥が食べると知った。
鳥は優れたガーデナーとよく言われるが、本当だ。
鳥が食べて排泄した種は、よく芽を出し、根付く。
多分、熟した実から種を取って私が植えても、うまく芽は出ないだろう。
そして、ベランダの奥にある元の木と比べて、倍ほどもある別の植物のような元気な葉(だから花が咲くまで同じものとわからなかった)に、日光って大事、とつくづく思い知らされる。
図らずして冬サンゴを増やしたわけだが、ハンギングバスケットは樹木には向かない。
春までに鉢換えしなくては。
2010/12/18/Sat 天使のラッパ。
3年間、ただただ大きな葉を広げては散って、図体ばかり大きく邪魔者扱いされてきたエンゼルトランペットが、ついに初めて花を咲かせた。
ちょっと油断するとアブラムシや葉ダニの巣になり、すぐ葉が変色し、水切れにとても弱い、手のかかるヤツだった。
大きな花はたった一つだが、とても香りが強い。
咲いている期間が存外に長く、ずっと香っている。
ヨハネの黙示録では、天使がラッパ(トランペット)を鳴らすと世界の終わりが始まる。
第1のラッパで「地上の三分の一、木々の三分の一、すべての青草が焼ける」とされ、その後ラッパが鳴らされる度に天変地異が起き、第7のラッパが鳴らされてついに天の神殿が開かれるのだが、そこまで花がつくのにあと何年かかるのだろう。
2010/12/17/Fri 冬バラ。
グリーンアイスが花をつけ始めた。
元気だ。
緑がかった白いミニバラなのでグリーンアイスなのに、寒いので蕾は真赤、頬を赤くした子供のようだ。
そして、中心には相変わらず花びらの中から葉が現れる貫生花。
窒素過多の他、株が若い、充実していない時、品種によるなどの説があるが、確かにまだ若いし、品種的になりやすいそうだし、冬は充実しているとは言えないし、土は手入れ不足できっと窒素過多だし、条件が整いすぎているのかもしれない。
バラ栽培家にとって成長異常とされてきた貫生花だが、バラの育種会社として有名なメイアン社から、こんな売り出し方もされているらしい。
http://www.excitingm.com/
エキサイティング。
見方を変えれば、そうなのかもしれない。
2010/12/14/Tue 猫にきび。
かりんさんはにきび体質で、せっかくの白いあごをいつも黒くしていて、ともすると無精髭のオヤジのようだ。
以前は爪で取っていたが、量も多く、爪では毛穴を痛めてしまいそうなので、ノミ取りくしに替えた。
櫛の目が細かすぎて、毛を梳くには不向きと思っていた100円ショップのくしだが、にきび取りにはちょうどいい。
猫のにきびは黒い。
パラパラと落ちもするが、やや粘性があり大きなものや集めたものはねっとりする感じがあり、融点の低い油かすのようだ。
拡大したらどんな風に見えるんだろうと、デジカメで撮ってPCで拡大してみた。
顕微鏡がなくてもこれくらいのことはできる。
便利だ。
にきびは黒いばかりではなく、色の薄いもの、茶色いものが見えた。
おそらく分泌された時点では色は薄く、空気に触れると短時間で酸化して黒くなってしまうんだな、と推察できる。
かりんさんはにきび体質だが、ココアさんは目ヤニ体質で、カラー装着時など顔が洗えないとたっぷり目ヤニが出てしまう。
猫は目ヤニも黒っぽい。
油分の多い食性のせいか。
にきびの量がドライフードにとても左右されることは薄々わかっているのだが、お肌によくない食べ物の方が魅力的だったりするのは、ヒトにも往々にしてあることなので、今はお手入れをがんばるしかない。
<ツブツブ注意>
2010/12/11/Sat 東京ミネラルショー2010。
立て続けにアクセサリーを失くしたり壊したりしたので、ちょっと気分を立て直そうと、友人Tさん、Kさんと連れ立って、ミネラルショーに足を運んだ。
鉱物・鉱石・宝石・銘石・化石などの展示即売会。
近年のパワーストーンブームでそういうお店も数多く出展しているが、「効能が科学的に証明されるような根拠はなんらございませんので不適正な販売行為にまどわされないよう十分ご注意ください」などと公式パンフに書かれていたりするのと、どちらかというとその手の店の卸しのような、もっとドライに割り切ったような店が多いので、胡散臭い感じはあまりなかった。
多分注意書きを入れるほどに、そういうことで苦労した時代もあったんだろう、今年で19回目という展示会。
珍しい貝殻や、化石の店があったり、石もアクセサリーよりもルース、それよりさらに原石が多く、博物館や鉱物展などで夢中になっていた頃を思い出して、わくわくしてきた。
懐かしい石の名前や新しい石は見るだけでとても楽しい。
ルビーに「非加熱」、翡翠に「硬玉」、カルセドニーに「無着色」など書かれているのを見ると、本当に石の世界は今、本物と加工品の区別が難しいんだなと思う。
でもお客の方も負けてはいない。
ルーペやライト持参の客も多く、下手をすると販売員より知識と見る目がある。
横でそのやり取りを聞いているとものすごく勉強になるし、面白い。
出展者が外国人で産出地直販のようなところも多く、結構英語が飛び交っている。
全員がインド人の店など、インドと同じように結構なお値段のルースをジャラジャラとトレイに入れてカラット売りでやっているが、思わずインドと同じように値切りはできるのだろうかと思ってしまった。
水晶を削り出して作った独鈷杵や魔法の杖、銀とアメジストのドラゴン、翡翠の茶道具セットなど、なんだかワールドコンのディーラーズルームにいるような気分。
そして、次から次へとブースを回っていると、同人誌即売会と同じく、面白いネタだとか後でまた行こうと思っていたブースがどこだかわからなくなったりするのだった。
大体、石は見た瞬間に買うかどうか決まる。
場合によっては、とちょっとだけ大枚を握り締めていったが、幸いお買い物は無難な範囲で終わった。
卸売り価格、ショー特価などという魅惑的な価格設定に助けられたのもあろうが。
3人で2時間ほど、人と石に酔うほど会場を見て回った後、別世界気分のままにフォーと生春巻とカレーという取り合わせの店で食事をした。
その後はそれぞれに別れ、私はまた会場を見て回ったが、不思議と目的の物はほとんど早い時間に手に入れてしまって、後はゆったりと展示を見て楽しむことになった。
ミネラルショーは13日月曜日まで、池袋サンシャインシティ文化会館2・3階にて、一般入場800円。
http://www.tokyomineralshow.com/
2010/12/10/Fri ラムレーズン。
今年はなぜかラムレーズンのお菓子をよく見かける。
そしてつい買ってしまう。
ラムもレーズンも大好きだ。
「洋酒使用(アルコール分3.7%)」の Meltykiss のレーズンはもろにラム酒漬けだった。
「お子様や運転時などはご遠慮ください」の注意書きは伊達じゃなかった。
一箱一気食いしてしまって、気づいたら少し酔っていた。
猫にもマタタビを出して、つきあってもらうことにする。
2010/12/09/Thu 続・隣家観察記。
先月12日の日記の「ボクシングジム」のその後。
11月中旬 入会募集のポスターが貼られた。
「心 技 体 スポーツエクササイズ」というコピーと女性の背中の写真。
おや、思ったよりソフトな路線?
男性一般、女性一般、KIDS、中学生、高校生の5コースがあるらしい。
「ムエタイ シェイプアップキックボクシング 空手道」
という内容はどれに焦点を当てているのか。
11月下旬 女性の背中のポスターの数が増える。
一方で、外にむけた液晶モニタに流行のイメージビデオを流し始めた。
ムエタイ1本。絶対女性向けボクササイズではありえない。
今日 入口に墨黒々と、
「○○流空手道(師範の名が添えられている)」
の看板が掲げられた。
その横には相変わらず女性のポスターとムエタイの映像。
心と技と体が、もう一体どこに行きたいのかわからない。
2010/12/05/Sun 50は30で、60が50だ。
10は40で、70は70。
75は75だが、76は……82だったか、80だったか。
98は90。
00と06は同じ10。
91は51で51は……まだ覚えきれない。
何のことかわからないと思うが(もしわかったなら関係者だ)
端的にいえば、システムの上にシステムを地層的に重ねた結果、法則や整合性が見えなくなり、扱う当事者が体育会系的にカラダで覚えていくしかなくなったシロモノ。
しかし、何とか覚えていかねばならない。
ぱっと数字を見ただけで次が条件反射的に出てくるまでに。
そしてこの先にもっとしち面倒くさい数字が待っている。
数字の夢を見そうだと思ったら、本当にもう見てしまった。