時々日記。


風の向くままに書き散らしています。

 リンクが反応しない時は、アドレスバーから直接入力して読みたい月の日記ページへ飛んでください。
 URLの最後の4ケタの数字が西暦年下二桁と月です。

 画像をクリックすると大きい画像を表示します。

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2013.04
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2013.05
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2013/04/30/Tue    へこみすぎて興奮することもある。

情報と金額は単純に秤にかけられない。
ことに楽しみを買う秤の皿は2つではなく、4つも5つも時には10以上もある。
だから、今年に入って買いまくったオランダ関係本の総額なんか、計算しても仕方ないんだけど。

計算してもた。

……サイレントバイオリン買えるじゃん。
もしくは新しいPC。
もしくはオランダ旅行。

でも、ヲタクの欲求は「あれかこれか」ではなく「あれとかこれとか」で、さらに「あれもこれもそれも、あっ、そっちも!」だったりするから、選択肢はどれか一つどころか、

大量の本は買うわ
PCも買うわ
旅行にも行きたいわ
バイオリンも狙ってるわ

という収拾がつかないことになる。
物欲にまみれた有様にへこみつつ、へこむほどの物量を前にしている事実にハァハァしたりする、それが多分ヲタク。

2013/04/29/Mon    写真で振り返るニコニコ超会議2。

別ページでUPしました。
写真56枚、長いです。
写真はいつも通りクリックで大きいものに飛びます。

2013/04/28/Sun    ニコニコ超会議二日目。

超会議 内企画 「日本SF大会"超"体験版」 内企画 時刊新聞社 参加。
7時に会場入りしてセッティングした……というか、自分の「巣」を作った。
最近はデジタル機器だらけで、スパゲティ状態。

昨日の内容をネタに、記事書き開始。
うん? 写真を見ながらの一発描きがスムーズ。
立体把握がなんか調子いい。

ただ、相変わらず誤字脱字王。
つか修正ミスだらけ。
ニコ動らしく、「誤字にマジレス」と言っておこう。

会場中、超歌ってみたり超演奏してみたり超踊ってみたりしてるので音の洪水。
知っている曲が聞こえると自然と体が動く。
ライブ音って、基本的にカラダにいいなぁ。

いつもほど投稿がないので、いつもより自分記事に知恵を絞る。
昨日丸一日見聞きできたのは大きかった。
やっぱりなんでも自分で「体験してみる」のが一番。

会場内では年齢層は激高と思われる日本SF大会ブース。
でもそれなりに盛況で、同年齢層もそれなりに多いとわかる。
「おっさんホイホイ」タグは大好物です。

「キャーシュニンサーン」とかニコ動用語を織り込んでみたはいいが。
よく考えたらこれを目にして理解できるヒトは、ニコで、鉄で、多分SF者。
一体何人いるのかと小一時間セルフ。

修羅場モードを想定して、お茶3本と飴とチョコを持っていった。
が、手も触れずにイベント終了、配られたお弁当さえお持ち帰りで。
修羅場の最終半日モードだった……というか、毎時間が〆切だし。

万歩計は、一日目は2万歩を越えたが、二日目は5000歩弱だった。
根っこ生えすぎだろ。
ほとんど家-会場往復のみの歩数。

打ち上げもパスして家にたどり着いて、猫とメシして風呂に入ったらオチかけた。
なのに、朦朧としながらも持ち出したPCや周辺機器を元に戻すことだけは最優先。
何に生活の重点置いてるのか、自分。

視点が思いっきり手元限定すぎる、そんな二日目。
来年も超会議は開催されるようだし、また参加したいが、時期が即売会ラッシュと近すぎる。


この日発行した新聞はニコニコ静画にUPされてます。

2013/04/27/Sat    ニコニコ超会議一日目。

朝、超会議に向かうため乗ったバスは職場前通過。
お疲れ様です、と手を合わせる。

今日は一般参加なのでニコニコポイントで前売りを買ったが、QRコードが発行されるだけのデジタルチケット。
半券も何も手元に残らない、最新のイベント事情がまず超体験。

周囲一面、二周りは年が違うピッチピチのニコ厨wの海。
コミケとも違うオーラがアウェイ感ハンパなくて、思わず身構えたけど、会場入りと同時に忘れた。

デジタルバイオリン弾いてみた。
アナログより遥かにいい音で欲しくなった。

空自と陸自と海自でいろいろ着せてもらった。
どれも重くて、あれを着て訓練するヒトたちを尊敬したくなった。

米軍は通常営業だった。
「かみつきませんよー、予防注射ちゃんとしてますよー」とか。

憧れの京急の運転主任さんをナマで見られた。
観客に素早く運転主任の服を着せて、本物の無線で現場で実用してる指令のやりとりを再現する、本格仕様がさすが京急クオリティ。

みんながんばってグッズ展開してるのに、チラシしかない西武も通常運行。
大量のチラシはオタ企画ばっかりなのに。

どこでもボカロの曲がひっきりなしに流れてるけど、知ってる曲は数えるほど。
ニコ動は広すぎるし、聴いてる曲は偏ってるし、若いモンにはついていけないし。

60分待ちだったけど、セグウェイに乗った。
何にも考えないで漠然とあっちに行きたい、という素振りをするのが一番正しい乗り方っぽい。

万世のかつサンドを買ったら、うまい棒牛タン塩味がついていた。
こんな会場でもちゃんと黒のベストに蝶ネクタイの店員さんちょっとカッコいいな。

そんな一日目。

2013/04/24/Wed    多分暴走気味。

オランダ人の象徴のように出される、「ペイラントの自由」という故事がある。

1638年、オランダ完全独立に至る80年戦争の終盤、アントワープを奪還しようとしていたオランダ勢は、作戦に失敗した。
アムステルダムの商人たちが、敵スペインに武器や弾薬を供給していたからだ。
ペイラントという商人が逮捕されたが、裁判の結果、無罪になった。

「貿易は万人にとって自由でなければならず、戦争によって妨げられてはならない。
我々アムステルダムの人間は、どことでも貿易する権利がある。
利益を得るためならば、もし地獄に航海しろと言われても、私は自分の船の帆を焼く覚悟で行く。」

うっかり感動してしまいそうなほど清々しい、迷いのない迷言。

「ペイラントの自由」でぐぐると800件ほど引っかかるが、「ベイラント」という表記の揺らぎがあるので、正しいのはどちらだ、とオランダ語と英語で似た発音の人名を探してみたが、見つからない。
またか。
日本語に戻って、どこかに原文はないかと探したが、どこにもない。

そのサーチ結果をよく見ると同じ表現がほとんど、見るからに引用元は数えるほどで、下はおそらくは上10件程度の孫引き。
劇的な表現だから、伝播するのもわかるが。
引用のタネと思われる本は私も読んだ。
まさかたった一つのこの本の記述が、さも有名な話のように広められているんじゃないだろうな。
ここまで口の端に上っていると、元がどんな記述でどこまで辿れるのかが気になる。

件の本は、オランダの興亡を書いたイギリスの著者の本を題材に他の本の記述も織り交ぜて自分の感想で色をつけた、オランダ史ともそれを現代日本に反映させた国際戦略論ともつかない、中途半端な本だった。
しかも「私にはこれ以上の描写は耐えられないので」とか全く私的な感想を挟んで、わざわざ内容を中途半端にしている。
どうせならメインの1冊を丸ごと翻訳した本にしてくれればよかったのに。

そんなもやもや感もあったせいだろうか、Amazonで元のイギリスの著書を見つけることができたと思ったら、もう1クリック注文してしまった。
(最近ここでの買い物のハードルが低すぎてちょっとまずいとは思う)
問題の記述がこのメインのタネ本にあることを祈って、3週間待つことにする。

2013/04/23/Tue    誰か中古を出してくれ。

19世紀初め、オランダはフランスの属領になり、東インドの植民地はイギリスに接収され、地上からオランダという国はなくなってしまった。
しかしその当時の出島には、変わらずオランダの三色旗が翻っていた。
その出島にもイギリスの魔の手が迫ってきたが、商館長はそれを毅然とした態度ではねつけ、その後再独立を果たしたオランダに19年ぶりに帰ることができた。
しかし帰りの船は嵐に遭って難破し、貴重なコレクションも研究成果も、身重の新妻も亡くしての帰国だった。
手元に残っているのは自分の記憶だけ。
なのにその後日本に行った商館付の医者が、出島に残した自分の研究の草稿を使って(その存在は隠して)画期的な蘭和辞典を作ったと得意げになったりしたことに憤慨した。
そこで、自分の体験を世に広めるべく、「日本回想録」という本を書き上げた。

日本語版は読んだが、英語版も見つけたので、当然原語版もどこかにあるだろうと検索した。
AmazonUKにあった。


 Herinneringen uit Japan by Hendrik Doeff (1833)


1833 !!?

それ、初版発行年!!

さすがに Currently unavailable (現在お取り扱いできません)になっていたが……
19世紀の本が普通にリストにあるとは、さすがイギリス……
誰か中古を出したら買えるのか。
初版本買えるのか。
買いたい。
売ってくれ。


電子版を、国際日本文化研究センターのサイトで発見した。
革装の立派な本だ。
これで、日本語版と首っ引きになって、ポレミートの綴りを探し出せる。

ちなみに、医者はあのシーボルト。
禁制品の地図を持ち出そうとしたり、それを間宮林蔵への手紙に書いたら間宮が上司にチクッたために、関係した日本人十数名が処分され、自らも国外追放再渡航禁止となった。(開国後解除、再来日している)
肩書きを「コレスポンデントヴェルデ」(Wikipedia では内情探索官と訳しているが綴り不明。correspondent は英語で「特派員」になる)と名乗ったという割には、お騒がせ体質っぽい。
そのおかげで商館長ヘンドリック・ドゥーフが回想録を出してくれたと思うと、いろいろ複雑。
この回想録がなかったら、イギリスが押しかけてきた1808年のフェートン号の顛末も、日本人はオランダがアメリカの船を雇っていつも通り商売に来たと思い込んでいた1813・14年のシャーロット号のいざこざも、知られることはなかったと思うと、さらに複雑。

2013/04/22/Mon    本当のアメリカンコーヒー。

昔、柴田昌弘さんのコーヒーショップをテーマにしたマンガで、「薄いのがアメリカンってわけじゃない」とヒロインが言うのを読んだ。
アメリカンを注文した客が濃いと怒ったのに対してそう言い、何にも知らないのねーと笑う、その割に説明はない、今思い出すと単に通ぶったイヤミな話で、もやもやと覚えていた。

コーヒー豆の店の説明で、やっと謎が解けた。

ヨーロッパでの主流は深煎り。
ヨーロッパ人が入植とともにコーヒーをアメリカに持ち込むが、当初コーヒーの焙煎所は東部にしかなかった。
西部開拓時代、西部に移った人たちは東部で焙煎された豆を西部に運んでいた。
しかし深煎りは豆の劣化が早く、西につく頃には酸化してとても飲めたものでないシロモノに。
そこで劣化の遅い浅煎りにして西部に運んだので、西部では浅煎りが主流になった。
浅煎りなので酸味が強く、風味がさっぱりしていて、豆の焼き色が薄いから水色も薄い。
おそらくこれが、柴田さんが言った本来のアメリカンコーヒー。

深煎りと比べてコーヒーの成分が燃焼されずに多く残っていて、湯に溶け出す量が多いため少量の豆でもおいしく淹れられる。
つまり、豆の量は少なく、相対的に使う水は多い。
それが「お湯で薄めればアメリカン」と70年代に茶化されたのがきっかけで、日本では単に薄く淹れたコーヒーがアメリカンとして広まったとか。
なるほどなー。

薄めるというキーワードでは、60年代東京の喫茶店で、たくさん飲みたいというアメリカ人の客のリクエストに応え、一回り大きいカップに深煎りのコーヒーを多目の湯で淹れて浅煎りのコーヒーに見立てたのが始まり、だからアメリカンはカップが大きい、という説も見つかった。
先んじた話として第二次大戦時のヨーロッパで、アメリカ人がエスプレッソをお湯で割るのを揶揄してこれをカフェアメリカーノと呼んだ、というエピソードがWikipediaの英語版にあった。
エスプレッソなので、浅煎りで普通にドリップするものとは風味がまったく違う。
今でもUK圏ではロングブラックとかロングエスプレッソとして、ミルクなしで飲むものとして存在するそうな。

ただ、スタバの登場で本格的エスプレッソが上陸した現代アメリカで、薄めて飲むことはほとんどないらしい。
アメリカの国内線でスタバのコーヒーが出た時も、隣のアメリカのおばちゃんは、濃いわー、濃すぎるわー、ねーえ?と私にぶつくさ言いながらも薄めはせずに、わずか1時間のフライトの間に3杯飲んでいた。

2013/04/20/Sat    密林といえば。

Amazon.ukで "Anime German" で検索した時、ヘタリアのドイツのストラップが真っ先に出てきた。
.comでは、Hellsing でセラス・ヴィクトリアの崩れた方の顔(平野耕太さんのあのギャグタッチ)のストラップが。
(ちゃんと "gag" と書かれていた)
なんか、もうすみません……な気分になった。

Hellsingつながり。
Wikipediaドイツ版で Hellsing を見たら、登場人物の項でインテグラがトップになっていた。
アーカードの旦那はその次。
ほんのちょっと、認識が違うんだな。
声優のリストと、その登場巻(OVA)一覧もあった。
"Japanischer Sprecher (Seiyu)"とあり、 Seiyu ( u はウムラウト付)の項目もあるところをみると、ドイツ語では「声優」が通じるのか。
(英語では "Voice acting in Japan")
アンデルセン神父の若本則夫さんも、単独項目を持っている。
向こうのヲタクにも知られているのか……

2013/04/19/Fri    密林で危うく遭難。

故あってAmazon.com のアカウントを、いまさらだが作った。
今まで作らずにいたのは
「ネットは広大だわ。踏み込みすぎて絶対遭難するからやめれ」
とゴーストがささやいていたからなのだが、作ったその日のうちにもう遭難しかけた。

オランダ関係の本はオランダ語ではまだ歯が立たないが、英語版ならなんだかいける気がする。
気だけ。
非英語圏から英語圏に入ると、理解できる語彙が多いことに感動して英語ができるような錯覚に陥るが、間違いなく錯覚。

とはいえ、人生が長ければ洋書も多少は持っていて、英語や原語で読んでみたい本は大量にある。
広大な Amazon.com の中をはしゃぎまわって "I own it ( .jp の「持っています」に相当)"にあれこれチェックしていったら、ハルヒとベルセルクと量子物理学をおすすめされまくられていた。
多分、もやしもんとかエクセルサーガとかヘルシングとか攻殻機動隊とかファインマン先生の本あたりのせいだろう。
SFや一般書のおすすめは少ない。一世代以上前の著者ばかりだからか、出版数の関係か。
(そう考えると、未だほぼ現役の勢いのファインマン先生ってすごい)
.jp でも同じことが起きている。

HELLSING は英語よりやっぱりドイツ語だよなー、でも .com には英語版しかないなー、と、Amazon.co.uk に足を延ばし、.uk の商品情報には言語が書かれていないことに絶望した!勢いで、Amazon.de に踏み込んで問題のDVD4巻を探し出したところで、この上ドイツにまでアカウント作るのか、気は確かか、ユーロは上がっているし(ポンドもだが)、送料がタダ同然の .com より(多分)ずっと高くつくぞ、と我に返った。

正確には、日本に戻れたのは、ちょうどそこで Amazon.co.jp の本を配達に来てくれた郵便屋さんのおかげ。
一日お茶しか飲んでいない絶食状態、一昨日の朝起きてから累計睡眠時間3時間弱、気づけば猫のご飯皿も空っぽ。
猫とごはんして、今日届いた三冊をおとなしく読んで、明日も届く三冊を楽しみにちょっと頭を冷やせ、自分。

2013/04/18/Thu    そういうシーズン。

ヒトがずぼらに脱ぎ捨てた黒のコットンパンツ、一瞬目を離した隙にかりんさんとココアさんの座布団になっていた。

なんとなく寛容な気分(?)になって、数日放置。
気がついたら、黒いコットンは白っぽい毛(主に腹の毛なので。特にかりんさんは真っ白)に分厚くまみれて、アンゴラかカシミヤのようになっていた。

やっぱり抜け毛のシーズンだな。

そして、ここまで毛まみれになってしまうと、繊維の間に刺さりこんだ毛を取るのがめっちゃ大変で、洗濯までが大苦労、と気の迷いをずっしり後悔している、ヒトの春。

2013/04/17/Wed    「間違ったコーヒー」。

オランダはコーヒー消費国。間違ったコーヒー
かつては紅茶が主流だったそうだが、セイロン島をイギリスに取られたりインドネシアを日本に取られたりして、紅茶からコーヒーに鞍替えしたとか。
食生活って政治に左右されるものだとしみじみわかる。

そのオランダでは、ミルク入りコーヒーのことを「間違ったコーヒー(koffie verkeerd コフィー ヴェルケールト)と呼ぶ。
今ではカフェオレもカフェラテもこの名で呼ぶが、オランダ式ミルクコーヒーはカップに先に牛乳が注がれており、それにコーヒーを注ぐので、間違った作り方をするコーヒー、ということらしい。
イギリス式紅茶でいう MIF(Milk in First)と同じか。ワッフル

近所でオランダのストロープワッフルを見つけたので、間違ったコーヒーを作ってオランダ式にコーヒータイムしてみる。
(写真は肌が真っ白なカップなので何も入っていないように見えるが、牛乳が4分目ほど入っている)
ワッフルと言ってもベルギーのように分厚いものではなく、薄焼きのクッキーのようなもので間にキャラメルフィリングが挟まっている。
ストロープ stroop はシロップの意。
19世紀には「貧相なケーキ」と呼ばれていたとか……
手に取るとその重さにびっくりする。間違ったコーヒー2
armenkoeken(アルメンケーケン)=武器みたいな菓子って、重たいからじゃないだろうな。
(Dutch がつくとしょぼい意味になる英語は多いが、オランダ語でも独自の文化がしょぼいような言葉が散見される)

温かいコーヒーの上にこのワッフルを1分ほど乗せて、キャラメルを柔らかくして食べるのがアムステルダム流。
ヨーロッパの多くのクッキーがそうであるように、これもシナモンの香りがする。
オランダでは一人一つ厳守で、二つ取ると白い目で見られるそうだが、重たい菓子なのでちょっとしたコーヒーブレイクなら確かに一つでも充分かもしれない。

2013/04/14/Sun    ラシドの歌。

元気溌剌でお仕事。
にこにこと愛想もよく、きびきびと。
思わず鼻歌も出てくる。
デュラン効果で同じ歌を気がつくと歌い続けている。

「ラシドの歌」。

「ドレミの歌」を短調に移旋したもので。
藤岡藤巻というかその前身、放送禁止歌製造所「まりちゃんズ」の歌で。
歌詞はその辺から期待できるとおりというか

 ラは根暗のラ
 シは死にたいのシ
 (略)
 葬式の時に化けて出てやる

お仕事は至極順調。
ほんとに。

2013/04/13/Sat    ミクロノネコン。

なんとなく思いついて、画像検索してみた。
たとえばこんな↓画像がないかな、と思ったのだが、ムーと旧世界の支配者しか出てこなかった。
ミクロねこ

ねこ下僕とクトゥルフ信奉者はあまりかぶらないんだろうか。
もっと傾向が近いと思ってたんだけど。

「子猫」の検索画像を見て天国に酔いしれていたら、大猫がひざにのし上がってきて、石抱きの刑を申し渡された。


アメリカ人の風刺にありそうだなと思いついた "Fat a Wonderful World" は、音楽アルバムに実在した。
でも日本人のバンドで、それ以外はないので、大陸でも通用するのかどうかは疑問。

クトゥルフつながりで、ボンゴレ・ロッソならぬクトゥルフ・ロッソ&クトゥルフ・ビアンコというのも思いついたが、イタリアのメニュー「ボンゴレ」を下敷きにきちんとイタリア語にすると
 Spaghetti alle Cthulhu in rosso
 Spaghetti alle Cthulhu in bianco
となって、日本人的ツボから外れてしまう。
ためしにイタリア語Googleで画像検索してみたら、スパゲティか旧支配者かどちらかだけのものばかりだったが1件だけ、bianco の方で、白いスパゲティを口いっぱいにほおばって、だらんと垂らした旧支配者っぽい写真があった。
もしかしたらイタリア人に通じるのか。
イタリアでのクトゥルフ普及状況は知らないが。

2013/04/11/Thu    かりんさんがなんと!

 学 習 し た !

いつ通り風呂場に入れてやった。
寒いわけではないが、湯船に入ったまま


結構脱衣所で待たされていたかりんさんは、嬉しくて鼻を赤くするほどごろごろ言っている。
けれど、今日は湯船のふちに手をかけるところで留まり、洗い場でごろごろごろごろごろごろごろごろ……
とにかく、ふちは上がるべきでないということを学習した模様。
すごいな、かりんさん。
単に一冬ふちに上がらなかったから、上がること自体を忘れているかも、という疑惑は残る。

一方ココアさんは、レトルトパウチが目の前に出てきただけでそこから逃げようとし、
(前に目の前でレトルトをあけて、飛沫が顔にかかったことがあった)
大好物のヨーグルトでさえ、容器の底をへらで強くこそいではねた時のパチンという音に反応して逃げようとし
(前に目の前でこそいで飛沫が 略)
学習を積み重ねすぎているんだけど。

2013/04/09/Tue    本棚いっぱいのシアワセ。

本棚のオランダ特設コーナーがもういっぱいになった。本棚
いや、既に当初の予定の倍なんだけど。
そして既に入りきってないんだけど。
月末のクレジットの請求書なんかもう怖いから見ない。

最初の1冊は、写真右上横になっている新書の上から2冊目の
 「オランダ風説書」(松方冬子 著 中公新書)
よくまとまった研究で、わかりやすくて、すごく情景的で、魅力的な描写だった。
この1冊を読まなかったら、今頃こんなにハマっていない。
きっとそんな1冊に出会えることが、本読みにとって一番シアワセなこと。

「3冊買って読んだ」と書いたのはいつだったけーと読み返したら、1月中旬なんだな。
わずか3ヶ月前。
昔だったら、足を棒にして巨大書店から地方の古書店まで回りまくっていたはずだ。
読みたいと思えばクリックひとつで本が来てくれる Amazon の存在がありがたすぎる。
東京農大がオランダ関連の本を出してるなんて夢にも思わなかった。
(リンゴの木を棒切れのように強く剪定して低木にして、トマトみたいに栽培するスタイルが斬新過ぎる)

これだけあればしばらくは読み返して頭の中で知識をリンクさせていくだけで楽しめるし、この辺を足がかりにネットの研究ブログをあさるのもいい。
充分な量のはずだが、なぜか今日はここの上の段を増設すべく、整理中。
そして、Amazon でキーワードを変えてまだ本を探している。
どこまで行くのかわからなくなっているが、同士が誰一人いない荒野ではしゃぎ倒すのは慣れているし、もう吹っ切れたからどこへたどり着いてもいいや。
(ビリヤードとか廃棄物シリーズとか、知ってる人は知ってるだろう、この一人暴走癖)

2013/04/07/Sun    春の夜明けの怪。

この暖かさで、埋立地には早くも蚊が出てきた。
住宅街とは比べ物にならない、ごつでかいヤブ蚊だ。

潰すのにも勇気のいる大きさだが、エサになるのもイヤだし、まだ動きが鈍いので、ぴしゃん、と仕留めた。
その瞬間。

「きゃっ!!」

と、高いはっきりした女性の悲鳴が。

周りには誰もいない。
だいたい、耳はインナーヘッドホンで塞いでいる。

……そりゃあ、血を吸いに来た蚊ならメスだろうけど……
とりあえず、殺生を詫びて、冥福を祈っておこう。
次も容赦しないけど。

2013/04/06/Sat    「ふるさと再生 日本の昔ばなし」

テレビの予約視聴が動いたと思ったら、予約のニュースは時間変更らしく、アニメが始まった。
昔TBSでやってたのとほとんど同じスタイルの昔ばなし。
柄本明さんと松金よね子さんが声を担当し、癖のある個性的な絵で作られている。

が、ベースに和紙のレイヤーを重ねていたり、文字が飛んでいくCGがあったりと、やはり作りは現代。
なにより、デジタルの鮮やかな色彩には70年代の独特の薄暗さがない。

さらに、二話目で現れた若者の主線が青、髪が水色なのにひっくり返った。
ああ、もう普通に使われる色なんだな。
別の話にはピンクの髪の女の子もでてくるかもな。
若者の嫁さんも線と髪は青くて、顔の主線が赤かった。

短いEDは、二足歩行の動物たちが歩く上を、緑色のとってもなじみのあるタッチの竜が飛んでいた。
作りは現代になっても、もはや昔ばなしそのものがこのスタイルで確立しているんだろうか。

2013/04/05/Fri    Google Nederland.

オランダ語版 Google の海岸線から、オランダ語世界にダイブする。
nl.wikipedia は遠浅の海。
手ごろなキーワードを巡って遊泳するのにちょうどいい。
固有名詞というわかりやすい島伝いに、覚束ないオランダ語単語を掻き分けて、おっかなびっくりですこーし深いところに足を延ばしてみる。

ちょっとだけ沖のサイトにたどり着いてみたら、日本語の古い文書に行き当たった。
1609年に発行されて、開国まで出島の商館が錦の御旗同然に大切にしていた家康の朱印状だ。
今はハーグの国立文書館にあるんだな。
「De handelspas(貿易パス)」か……間違ってはいない。

日本語のネット検索でなかなか出てこなかった、出島での取引の様子のスケッチなど、お宝情報がぽつぽつと出てきて、ちょっと興奮してきた。
しかし、一番見たい風説書のオランダ語草稿がない。
日本語版は「風説書」で間違いなくひっかかるのに、Apart Nieuws(別立てのニュース)が一般的単語すぎるのか、普通にニュース系の画像しか出てこない。
思いつく関連の単語をいろいろ足してみたが、だめだった。
風説書の研究書でも写真は2枚しか掲載されていなかったし、もしかして文書館の取り扱い管理厳しいの……?

というところで、いい加減に睡魔の限界が来て溺れかかったので、日本に戻って、猫と寝ることにする。
Welterusten おやすみなさい。

2013/04/02/Tue    ナインチェ・プラウス。

Nijntje Pluis は直訳すると「ふわふわのうさちゃん」。
日本ではうさこちゃん、もしくはミッフィー。

バッグ付のムック本をつい買ってしまった。
付録つきの本なんて縁が無かったのに。
ディック・ブルーナは確かにオランダ人で、ミッフィーはオランダそのものの配色だが、そういうオランダマニアじゃないはずなのに……


全然関係ないけど、ムーミンの原作はスウェーデン語で書かれていたことをいまさら知った。
グラスゴーのワールドコンのパーティーで、北欧の部屋で展示されていたムーミンの本がなぜフィンランド語でなくてスウェーデン語なのか不思議だったが、トーベ・ヤンソンがスウェーデン系だったのだった。
あの原語本、欲しかったな……

英仏独、中国語以外の本は日本ではほとんど手に入らない。
オランダにはAmazonはないし、個人輸入しやすい Amazon USA には Nederlanden buken は数えるほどしかなかった。
USAと比べて豊富だが割高で敷居が高い Amazon UK を眺める……
オランダ語を読むだけならネットに溢れかえっているのに、一体どこへ向かっているのか、自分。

2013/04/01/Mon    ヘタリア。

ヘタリアのアニメが配信中で、オランダの話だよー、と聞いたので見た。
原作サイトでキャラが登場していたのは知っている。
あと……オランダ関係で画像検索していると、かっこいいのやらかわいいのやらしょっぱいのやら砂糖吐きそうなのやら、ぼろぼろ引っかかる。
アニメは数年前に第1期を見たきりなので(オランダはまだいなかったと思う)いつのまにやら5期と聞いてびっくり。

うわーあ、全編オランダさんとベルギーちゃんだ。
主人公の Axis powers がOPとEDにしかいない。
「でかくてイケメンでかっこいい」けど目がでかくてかわいいな、オランダさん。
でかい……男性の平均身長180cm超だものな(植民地時代以降にょきにょき伸びたとか)
ヘーゼルの瞳は多いかもしれないが、「紅毛人」といわれた人たち、こんなに金髪の色薄いかな。
フリース人(オランダ北部の人種)かな。
青と白のマフラーは商船旗かな。
オランダ人の服装にマフラーって、中世も現代もあまりピンとこないけど。

「ケチ」はオランダのステータスと言ってもいい特徴だが、例はもっとあるな。
コーヒータイムに取っていいビスケットは一人1枚厳守で、2枚取ると人格さえ疑われるとか。
おごるのは嫌いだがおごられるのは大好きで、日本人はいいカモだとか。

アニメ内で売り買いされてるこの魚はでかいのばかりで、タラだな。
オランダの経済を立てたのはニシンの方で、(オランダ人なら)ひと飲みなほど小さいよな。
「魚ばっか食うヤツだった〜?」と言われてるけど、土地が痩せてて貧乏だったから魚しかなかったんだよな。
16世紀頃はオランダの船だけでヨーロッパのニシンの総漁獲量の半分を水揚げしてたと本で読んだけど、リトアニアから輸入する時代もあるのか。
ちょっと原資料見てみたい。

開拓時代のちびオランダが畑を耕してるけど、オランダの開拓はイコール泥炭地の水抜きだったから、鋤鍬より木靴を履いて泥炭を運んでるイメージだな。
水抜きあとは牧草地と運河で山も森も無いまっ平らだぞ、背景……
オランダの「掃除しかしてない」ぴっかぴかな家は、中が外から見えるようにカーテンさえ閉めてないぞー……

原作を読んだ時はあまり考えなかったけど、今はどっぷりオランダ漬けなので、突っ込みどころありまくり。
おもしろかったし、色彩がすごくきれいでよかったけど。
しかし、なんでオランダが福井弁なんだろう。
そして配信は今日で終わりらしい。
忙しくなければもっと早く見てたのになー。